Amazonは次の実書店をニューヨーク市にオープンする予定だ。
同社は、マンハッタンのミッドタウンにあるタイムワーナーセンターに4番目のAmazonブックスストアを開店する予定であることを明言した。
広報担当者は電子メールで次のように書いている。「2017年にニューヨークのタイムワーナーセンターのコロンバスサークルに、Amazon Booksをオープンできることにエキサイトしています」。
アマゾンのシアトル、ポートランド、サンディエゴの3つの書店を既に運営している書店キラーのAmazonが、米国に書店チェーンを復活させるというブラックユーモアに、驚くものはいないだろう。
実際、今はなき忘れがたい書店チェーンBordersは、Amazonが新しい4,000平方フィートの店舗をオープンする場所に店舗を持っていたのだ。
Amazonは2015年に初めての実書店をオープンして以来、顧客にとってのオンラインとオフラインの総合的なショッピング体験を、より便利になるように着実に提供してきた。
シアトルでは、それは従業員専用のコンセプトストアAmazon Goを開くことで実現されている。この店舗では、マシンビジョン、センサー、データサイエンスの組み合わせで店舗内の買い物客をモニターし、店舗から出た時点で持っている商品の代金を自動的にAmazonアカウントに課金されるといった、「ただ歩き去るだけ(just walk out)」テクノロジーが採用されている。
私の同僚のBrian Heaterは昨年このように書いている:
Goは物理店舗と配達サービスの良い点を結びつけようとしたシステムだ。ショッピングから行列(と人手)をなくそうとするのが最近のトレンドだが、ここでAmazonは最大の存在になっている。生鮮食品の自動チェックアウト・システムにはSelfycart、さらにこの方向に舵を切った大きな存在としてInstacartがある。Amazonが準備しているストアは来年の早い時期に一般のAmazonユーザーも利用可能になる。Amazonの過去の動きから判断すると、これは何か非常に大きなクサビの先端の役割を果たすのかもしれない。
Amazon Booksの店舗は、同社にとっての2つの目的を果たしている。それらは物理的な小売業の実験のための別のテスト場を提供し、かつAmazonが展開し続けるハードウェアプロジェクトのショールームの役割も果す。
拡大しつつあるウェブサービスの中心にいるAmazonが、統合された小売体験をさらに推し進めることには価値があるのだ。
[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)