木曜日の取引終了のベルが鳴った後、Amazonは第2四半期の決算を発表した。内容はアナリストの予想を超える好成績だった。調整済み1株あたり利益は1.78ドルとアナリストの予想1.11ドルを大きく上回った。売上でも304億ドルと295.5億ドルの予想を超えた。時間外取引の株価は2%アップした。
Amazonの売上と利益は対前年比で大きく向上した。純売上は 31%アップ、純利益も8億5700万ドルと昨年同期の9200万ドルから大幅に増えた。これまで成長のための多額の投資を続けてきたこともあり、Amazonの利益率はきわめて低調に推移していた。
声明の中でファウンダー、CEOのジェフ・ベゾスは今回の好決算の主要な原因をインドでのビジネスの成功に求め、。「インドのチームは驚くべきスピードで事業を拡大している。われわれの事業に対するインドの顧客の温かい歓迎に深く感謝したい」と述べた。
Amazonはガイダンスで第3四半期の売上を31億ドルから33.5億ドルの間と予測した。営業利益についての予測は大きな幅があり、5000万ドルから6億5000万ドルとなっている。
同社はAlexa音声認識機能を備えたパーソナル・アシスタント・デバイスなど実験的な事業を数多く手掛けている。中でもストレージとクラウドサービスを提供するAWS(Amazon Web Services)事業は今や多数の大企業をホストするようになった。AWSは驚くべき成長を遂げ、今期は29億ドルの売上となっている。昨年同期は18億ドルだった。
Amazonのプライム事業は着実に運営されており、定額の年会費で配送が速くなり、映画や音楽を自由に見られる特典も付随する。またAmazonはプライム会員に大幅な割引を提供するAmazonの祝日というべきプライムデーを導入した。今年のプライムデーは多数のユーザーを惹きつけており、その売上等は第3四半期の決算に反映されるはずだ。
四半期決算のリリースでAmazonはプライムデーを「Amazonで過去最高の日」となったと述べている。グローバルでの注文は昨年の第1回目にくらべて60%もアップしたという。
Amazonはまた独自のメディア・プレイヤーのFire TVやKindleの電子書籍、Amazonダッシュ・ボタンについても成功したとしている。
ただし上記以外の実験は期待された目標を達成できなかったようだ。独自のスマートフォン、Fire Phoneや最近運用が中止されたGiltのライバル、MyHabitなどがその失敗組だ。
将来のビジョンに関してAmazonはドローンによる配送がスピードアップとコストダウンを可能にするとして実現に向けて力を入れている。また生鮮食品ビジネスの拡大も図っている。
株価はこの1年で43%アップし、時価総額は3550億ドルとなっている。
画像: Jaap Arriens/NurPhoto/Getty Images
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)