Amazonを描いたノンフィクションの決定版、Everything Storeの著者インタビュー:起業家がベゾスに学ぶべき点は?

ジェフ・ベゾスの妻、マッケンジー・ベゾスはブラッド・ストーンの新刊にAmazonの読者レビューで 1つ星をつけて批判した。しかし大半の批評家はストーンの大作ノンフィクション、The Everything Store: Jeff Bezos and the Age of Amazon(エブリシング・ストア―ジェフ・ベゾスとAmazonの時代)たいへんな力作と評価している。ウォルター・アイザクソンのスティーブ・ジョブズの伝記、Googleの歴史を描いたスティーブン・レヴィのグーグル ネット覇者の真実と並んで、ストーンの本はジェフ・ベゾスとAmazonを描いたノンフィクションの決定版となりそうだ。

ストーンは「Amazonはガレージから出発したスタートアップが世界を変えたというストーリーの典型だ」という。ストーンが即座に指摘するとおり、Amazonのストーリーは終始ジェフ・ベゾスが圧倒的に大きな役割を果たしている。おそらく、現存する起業家の中でベゾスはスティーブ・ジョブズに匹敵する唯一の存在だろう。

私はストーンに「スタートアップ起業家がベゾスから学ぶべきなのはどういう点か?」と質問した。ストーンによれば、第一の教訓は「ビジョンに固執する」ことだという。ドットコム・バブルが弾けた2001年はAmazonにとってもっとも暗い時期で、そのビジネスモデルはアナリストからの攻撃にさらされたが、ベゾスは断固として基本的な信条を守った。第二に、他のウェブの巨人、YahooやeBayとは違い、ベゾスとAmazonは決してイノベーションの手を緩めなかった。KindleからクラウドコンピューティングサービスのAmazonWeb ServicesまでAmazonは決して成功の上にあぐらをかいて前進を止めるということをしない。

ではAmazonとベゾスの将来は? ストーンは非常に楽観的だ。Amazonはディスラプトの手を休めることなく成長を続け、やがてタブレットなどのデバイスを利用したデジタルコンテンツ配信市場の支配を巡ってGoogleとAppleの手強いライバルとなるだろうという。

ブラッド・ストーンが正しいなら、Amazonとジェフ・ベゾスにとって「お楽しみはこれからだ」ということのようだ。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+


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TechCrunch Japan

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