Amazon Musicが2022年中にPandoraを抜いて米国2位の音楽配信サービスに、調査会社が予測

かつてのeMarketer(イーマーケター)、現Insider Intelligence(インサイダー・インテリジェンス)の予測によると、Amazon Music(アマゾン・ミュージック)は2022年中にPandora(パンドラ)を抜き、米国で2番目にユーザー数の多い音楽ストリーミングサービスになる見込みだという。ただし、この調査では、有料プランのユーザーと広告付き無料プランのユーザーの両方が含まれている。Insider Intelligenceは、2022年末時点における各社音楽ストリーミングサービスのユーザー数を、Amazon Musicが5260万人、Pandoraが4910万人、そしてApple Music(アップル・ミュージック)は3820万人になると予想しているが、Apple Musicの利用者はいずれも有料ユーザーであり、広告付き無料プランのユーザーはいない(もちろん、無料トライアル中の可能性もあるが)。

Insider Intelligenceの予測によると、Amazon Musicは前年比5.3%の成長が予想されるが、Pandoraは2017年からユーザーを減らし続けており、このSiriusXM(シリウスXM)傘下のストリーマーのユーザー数は、2022年に6.7%の減少が予想されるという。Pandoraの担当者は、この新たなレポートに関するコメントを辞退したものの、Pandoraは米国における広告付き音楽ストリーミングサービスの首位であると語った。同社の最新の業績報告によると、Pandoraのユーザー数は現在5230万人で、前年の5890万人から減少している。

また、2021年のInsider Intelligenceの調査によると、有料会員数に関しては、Pandoraは競合他社に大きく遅れを取っている。

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Spotify(スポティファイ)は、全世界で1億8千万人のプレミアム会員を抱え、月間アクティブユーザーは有料・無料プラン合わせて4億600万人。他を大きく引き離し、米国のナンバー1音楽ストリーミング配信事業者として君臨している。Spotify独自の報告によると、北米のアクティブユーザーは約9338万人で、そのうち有料会員数は2880万人とされている。Spotifyの数字は国別に加入者数を分けていないため、Pandoraの聴取者とSpotifyの聴取者の規模を直接比較することはできないものの、Pandoraの市場シェアは下がり続けている。それでもPandoraは2021年、2020年から30%増となる7億4300万ドル(約859億円)の粗利益を上げた

Amazon Musicは成長を続けると同時に、その製品自体にも注目すべき改善が見られる。Amazon MusicApple Musicはいずれも2021年、ロスレスオーディオのストリーミング配信を全加入者に提供開始したが、Spotifyにこの機能はまだなく、その遅れについても説明できていない。Amazonはポッドキャストの配信も強化しようとしており、一部のポッドキャストに同期したトランスクリプト(文字起こし)機能を追加した。しかし、Spotifyのポッドキャストリスナーは、同プラットフォームのコンテンツに関する決定が物議を醸しているにもかかわらず、急速に増え続けている。ポッドキャスト業界における買収相次ぐ中、Spotifyがストリーミング業界において支配の手を緩めるつもりがないことは明らかだ。

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(文:Amanda Silberling、翻訳:Hirokazu Kusakabe)

投稿者:

TechCrunch Japan

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