今日(米国時間3/26)DellとMicrosoftが、AndroidデバイスとChrome OSデバイスとXboxコンソールに関する互いのパテントをライセンスし合うという、知財関連の合意に署名した、と発表した。
つまりDellは、Googleのオペレーティングシステムが動くデバイスを出荷したらMicrosoftにライセンス料を支払う。Xboxの件は、Dellがこのデバイスの外観部分の某所に知財権を有していることが判明したのだ。これに関しては、DellがMicrosoftに払うぶんの特許使用料が割引される、という形に落ち着くらしい。
この合意のAndroidとChrome OSに関する部分は意外ではないが、それはMicrosoftが、大手のOEMたちを特許料を同社に支払う顧客にすることができる、という意味でもある。それによって、Googleのモバイルプラットホームにおける支配力と、伝統的なPC市場への侵入の勢いを弱めることができる。つまりMicrosoftが取る特許料が高くなれば、AndroidやChrome OSを使った製品の原価~売価を高くせざるをえず、メーカーの利幅を狭めたり、消費者への売値が上がったりする。どちらへ転んでも、困る。
Googleが成功すればMicrosoftにその余録が入るというこの仕掛けは、現時点のテクノロジ世界における大きな皮肉のひとつだ*。〔*: 一般的にLinuxを使用した商用製品すべて。〕
画像: FLICKR/Axel Schwenke; CC BY 2.0のライセンスによる(画像はトリミングした)。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))