Androidを開発したことで有名なアンディー・ルービンは自身が設立したハードウェア・インキュベーター、Playground Venturesのために再び巨額のファンドを組成中だ。今日(米国時間11/22)、アメリカ証券取引委員会(SEC)に提出された書類によると(Dan Primackが発見)、ルービンは5億ドルを募集中だ。
募集責任者には他のPlaygroundのファウンダー、Peter Barrett、Matt Hershenson、Bruce Leakも名前を連ねている。前回のファンドは3億ドルで、去年の今頃募集ラウンドを完了している。ルービンは「ファンドの資金はスタートアップに対する投資に用いられる」と述べていた。
ルービンは2014年にGoogleを離れて以後、Playgroundに集中している。この会社はルービン自身の説明によれば、「スマートフォンとタブレットに関するテクノロジー」のスタートアップを対象としている。これだけではいささか漠然としているが、ルービンはこのプロジェクトを「アイディアを増幅する」システムだと述べている。
今年の夏、ルービンはBloombergのテクノロジー・カンファレンスで多少手の内を見せ、インキュベーター・プログラムを2種類披露した。一つは「ドローン用トランスポンダー」で、もう一つは「音楽に合わせて身体を振動させるバックパックのサイズのウェアラブル・スピーカー」だった。
8月にはIntelが Playgroundが出資するディープラーニングのスタートアップ、 Nervana Systemsを買収した。金額は4億800万ドルだったとされる。
同じ頃、ルービンは 将来計画の見取り図を発表した。これによればルービンは人間が訓練するAIシステムとロボティクスに注力していくという。ロボティクスはルービンがGoogleを去る直前に担当していた分野だ。Googleを離れた原因の一部は、少なくともルービンにとっては、Googleのスピードが遅すぎる点にあったようだ。
PlaygroundでルービンはGoogle時代よりはるかに幅広い分野を一度にターゲットにしている。またさまざまな消費者向け次世代テクノロジーの開発にあたって、その重要な一部となって手助けしていく気がまえだ。昨日のSECへの提出書類から判断すれば、Playgroundは次の大型プロジェクトに向けて前進する計画だと思われる。
われわれはPlaygroundにこの件に関するコメントを求めている。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)