先週lアップデートされたAndroid版Chromeブラウザにはウェブサイトがモバイル・ユーザー向けにプッシュ通知を発行する機能が追加されていた。これはウェブ版がネイティブ・アプリと競争することを助けようとするものだ。この機能をどのサイトが最初にサポートするかが注目されていたが、今朝(米国時間4/20)、Googleは、Beyond the Rack、eBay、Facebook、FanSided、Pinterest、Product Hunt、VICE News、Roost 、Mobify他がプッシュ通知機能を採用したと発表した。
Googleによれば「これらのサイトは数週間以内に実際にプッシュ通知を有効にするだろう」という。
多くのパブリッシャーで、モバイル・ウェブサイトにはネーティブ・アプリより多数のユーザーがいるが、ウェブサイトはアプリほどユーザーとの対話性がよくない。そもそもアプリが人気を集めた原因がそこにある。新しい情報がある場合、アプリならホーム画面のアイコンに赤いサインを付加したり、さらには新情報の見出しをプッシュ通知で表示することができる。
しかし最新版のAndroidおよびデスクトップ向けGoogle Chromeは、 新しいウェブ規格に基づくプッシュ通知をサポートしており、ウェブサイトは専用アプリ同様にユーザーにアップデートをプッシュ通知することができるようになった。この機能はモバイル・ウェブのデベロッパーから長年にわたって強く要望されていた。
ユーザーがプッシュ通知をサポートするサイトを訪問すると、Chromeはダイアログボックスを表示し、ブラウザを通じてプッシュ通知を受け取るかどうかユーザーに選択させる。ユーザーがイェスを選択した場合、デベロッパーはユーザーにリアルタイムでアップデートを送るなどさまざまな情報を提供できる。Androidデバイス上でこれらのプッシュ通知はネーティブ・アプリの場合とほぼ同様のルック・アンド・フィールを備えるが、管理するのはAndroid OSではなく、Chromeブラウザだ。【中略】
ただし、パブリッシャーが複数のプッシュ通知チャンネルを持っていた場合(いちばん可能性が高いのはウェブ版とアプリ版の双方でプッシュ通知を行うケースだろう)、ユーザーが一方を許可したことを忘れてもう一方も許可すると、だぶって通知を受けることになる。この問題についてはいくつかの解決法が提案されている。
また最新版のAndroid向けChromeでは、プッシュ通知の他にユーザーがウェブサイトをタップ1回でホーム画面に追加できるようになっている。ユーザーがFlipboardやMediumなどのサイトが気に入った場合、いちいちGoogle Playからアプリをダウンロードしてインストールしなくてもモバイル・ウェブサイトをホーム画面に追加するだけでそれに近い効果が得られるわけだ。