SamsungとAndroidが世界市場シェアを広げ続ける中、米国では依然としてAppleとそのiPhoneの物語が続いている。 The NPD Groupが今日(米国時間1/16)発表した、Connected Home Reportの2014年Q4のデータによると、米国におけるiPhoneの所有シェアはスマートフォン全体の42%に上り、Samsungは26%だった。
1年前の同四半期、Appleは35%、Samsungは22%だった。つまりこの両者にとっての主要市場における差はわずかながら広がっている。
これはSamsungにとって良い兆候ではない。しかもKantar Worldpanel Comtechの早期分析によると、Samsungは12月に売上中国ナンバーワンメーカーの座を、地元で人気のXiaomiに奪われているからなおさらだ。同社の最終レポートは今月末に発表される。
米国市場をさらに広く見ると、スマートフォンの普及率は上昇を続けているとNPDは指摘する。現在携帯電話利用者の60%程度がスマートフォンを使っており、1年前は52%だった。これは、市場の成熟と共に早期購買層から中後期購買層へのシフトが起き、低価格機の販売が高価なスマートフォンを上回るという一部の指摘が、米国ではあまり起きていないことを示している。あるいは、キャリアー、リセラー、およびAppleが、最新の高級機種を売るのと同時に、低価格の旧型iPhoneモデルの市場を発見したのかもしれない。
他の上位端末メーカーの中で唯一シェアを伸ばしたのがLGで、Motorola、HTC、およびBlackberryはいずれも下落した。NokiaとそのWindows Phone OSは、単独ランク入りするほどのシェアがなく「その他」に入っているが、「その他」グループ自体も減少していることが、大型のプラットフォームやブランドを中心への統合が起きていることの兆候と言えるだろう。
スマートフォン所有者の増加は、データ通信利用の上昇に直接インパクトを与えている。現在米国内のデータ利用は月間6.6 GBで、1年前は5.5 GBだった。NPDによると、この「中心的役割」を演じたのは音楽ストリーミングサービスだ。スマートフォン利用者の52%が、業界トップのPandoraあるいは2位のiHeart Radio等のアプリを使っている。マスコミで大きく取り上げられているSpotifyが、利用量においてはこれらに続く3位であることは興味深い。
NPDによると、レポート中のアプリ利用データは、4500人のスマートフォンユーザーをカバーする同社の “SmartMeter” から得たものであり、Connected Homeのレポートは、全米5000名の18歳以上の消費者のアンケート調査に基づいている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)