Appleは、iCloudデータが中国企業のサーバーに移管されることを通知するメールが、地域が中国に設定されていないApple IDのユーザーにも送られたのは誤りであったと発表した。
先週水曜日(米国時間1/10)Appleは、中国ユーザーのiCloudデータを、中国の国営企業であるGuizhou-Cloud Big Data (GCBD)のサーバーに移管すると発表した。同国のクラウドサービスは中国企業が運営しなければならないとする最近の規約改訂に伴うものだった。Appleは対象となるユーザーに詳細を通知するメールを送ったが、米国のApple ID所有者の中にもデータが移管される旨の通知を受け取ったユーザーがいたことをTechCrunchは発見した。
今晩(米国時間1/12)送られた別のメールで、Appleはそのメールが誤って送られたことをユーザーに伝え、地域が中国に設定されているApple IDのみがiCloudデータのGDBDサーバー移管の対象であることを改めて説明した。
TechCrunchが入手したメールの一部にこう書かれている。「このメールをお送りしてしまったことを大変申し訳なく思っております。メールはApple IDの地域が中国に設定されているお客様のみを対象としたものでしたが、ごく少数のApple IDが中国以外のお客様にも誤って送られてしまいました。」。
Appleはメールの内容を確認したが、それ以上のコメントはなかった
メールに書かれた具体的文言は重要で、iCloudアカウントの地域が中国に設定されていないユーザーは、Appleが先に発表したデータ移管プロセスの対象には現在なっていないと明記されている。中国のユーザーにもそれ以外のユーザーにとっても、こまかいことだが重要な内容だ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )