Appleは、プロダクトの利用に習熟したいユーザーための店内におけるトレーニング・セッションを強化する。Today at Appleに58の新しいセッションが追加された。これはビデオ、写真、アクセシビリティ、コーディング、音楽、健康などが含まれる。世界中のApple店舗で利用でき、参加は無料だ。
Appleは先週、新セッションの発表に際して、クパチーノのApple Parkのキャンパスにわれわれジャーナリストのグループを招いた。、Appleセッションをスキル、ウォーク、ラボという3つのカテゴリーに分けて一日がかりのコースで紹介した。スキルは新しいテクニックをすばやく学ぶためにデザインされた30分のセッションだ。ウォークでは特定のプロダクト、サービスについて体験的に使い方を学ぶ。ラボはユーザー自身がプロジェクトを作成する90分のセッションだ。
Appleのリテール担当シニア・バイスプレジデントのAngela Ahrendtsは招待されたジャーナリストに「スキル、ウォーク、ラボは語学で例えれば、スペイン語講座1、2、3のようなものです。どんなものにも習得のしやすさでいくつかのレベルがあります」と説明した。
「Today at Appleがスタートしたときはシンプルなレッスンの集まりでした。現在はもっと組織化、階層化されています」とAhrendtsは付け加えた。
ビート作成、お絵かき、ジャンプカット編集
私(Dickey)は最初に音楽制作ソフトのGarage Bandのスキル・セッションを体験してみた。ビート・シークエンサーを使うと好みのビートをすばやく作ることができる。このセッションは、この分野のテクノロジーに不慣れで、最初から紹介が必要な人が対象だ。
ウォークはスキルの次のレベルのセッションとしてデザインされている。Appleキャンパスで、われわれはiPad ProとPencil、Procreateアプリを使ってイラストを描いた。われわれは宇宙船のようなAppleキャンパスを歩き回り、好みのスポットで色鮮やかな写真を撮り、その色をProcreateでキャプチャしてから、Appleの多様な描画ツールを使って画像を作成した(下に貼ったのが私の傑作?だ)。
Appleのシニアディレクター、Karl Heiselmanによれば「セッションの中ではウォークがいちばん人気がある。ウォークが人気がある理由は、インターネット上では体験できないからだろう」ということだ。
最上級のレベルはラボだ。われわれはClipsアプリを使ってジャンプカット映像を編集した。
こうしたセッションへの参加はまったく無料だ。Today at Appleはスタートしてから2年近く経つが、Appleは世界の店舗で毎週1万8000ものセッションをホストしてきた。何百万もの人々が参加してきたが、延べ利用者数について Ahrendtsはこう言う。
サインアップが必要なら人数を知るのは簡単ですが、店内の大画面でセッションが公開されると、普段の3倍以上の人が立ち止まって眺めるんです。正確な人数を言うのは難しい。
このようなAppleの店内イベントは ブランド・ロイヤルティを強化し、Googleその他実店舗のネットワークを持たないハードウェア・メーカーとの差別化を図る戦略の一環だ。Appleのオンラインストアは商品の購入とカスタマーサポートの提供を主たる目的としているが、実店舗はそこでの優れた体験の提供に焦点を合わてデザインされているとAhrendtsは述べた。
ユーザーはわざわざ時間をかけて来店するのですから、私たちはもっとヒューマンで満足のいく体験を提供したいと考えています」という。
Ahrendtsは、今回の大規模な新セッション追加をアプリのメジャー・アップデートに例えた。「しかしアプリやOSの場合と同様、インストアの体験もアップデートされ続けます」ということだ。
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