AppleのMac App Storeで最新のmacOSがダウンロード可能となった。ここ数年、macOSはiOSの影に隠れる傾向があったが、High Sierraのリリースも例外ではなかった。今回、iOSが華々しいアップデートだったのに対してはmacOSは地味だったこともその傾向を強めたようだ。macOS 10.13は目に止まりにくいインフラの改良が主となっている。
ただしこれらは重要な改良だ。Macのファイル・システムの実質的改良としてここ30年で初めてのものだというだという点は特に注目だ。いささかクレージーに聞こえるかもしれないが、これまでの数々の OS Xのアップデートははすべて同一のファイルシステム、つまりMacのスタート当初からのファイルシステムの上で行われてきた。ファイルシステムの一新はカジュアルなユーザーの目には触れにくいが、向こう何年にもわたってMacのパフォーマンスに重要な影響を与えることになろう。
High Sierraはまた4K向けに新しいビデオエンコーディングを採用した。Metal 2は今後のグラフィックスを大きく強化するものだ。エンドユーザーにとってはSafariと写真に新機能が追加されたことが大きい。広告ブロックが進化し、編集メニューにもさらに高度なオプションが追加された。詳しくはMacの新OSについての私の記事を参照されたい。
今回のアップデートでは一般ユーザーが飛びつくような派手な新機能をフィーチャーしているわけではないので、新OSのダウンロード数が前回に比べてどうなるか興味あるところだ。もっともAppleによればSnow Leopardも主としてOSの改良だったが販売は好調だったという。 しかも2009年のSnow Leopardが有料であったのに対して、High Sierraのダウンロードは無料だ。ユーザーは概して無料のプロダクトを好むと聞いても意外な印象は受けない。.
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook <A