Appleがフィアットの製造現場担当役員をスカウト、すでに電気自動車の製造ラインを構築中か?

apple-wwdc-20150411

Appleがこのほどスカウトした人物は、WSJ紙によると、同社の未発表の自動車プロジェクトと関係があるらしい。その人物、Doug Bettsは、最近までFiat Chrysler AutomobilesのGlobal Quality部門のSVPだった。Bettsの自動車業界における経歴は多彩で、Fiat Chryslerのほかに、NissanやToyotaにも在籍したことがある。

Bettsの前職は、自動車の製造開発と顧客満足に関連した事項で複数のチームを統轄する職務だったらしい。BettsのLinkedInページには、Chryslerでの役割について、こう書かれている:

職務は以下のとおり: 品質工学(Quality Engineering)、現場における問題解決と保証管理、製造オペレーション、性能試験オペレーション、納入部品等に対する品質管理、テクニカルサービス、製品開発過程の指揮、Toyotaのオペレーション原則をChryslerの文化に実装。

LinkedInにおける彼の現職は、今月から“オペレーション – Apple Inc.”、ロケーションはサンフランシスコベイエリア、とある。詳細情報は、ない。

Appleからのコメントは、まだない。

WSJの記事は、Appleに自動車プロジェクトがある、という噂を蒸し返し、Teslaなどの自動車関連企業から大量の社員を引きぬいたことを挙げている。しかしBettsのLinkedInページはオペレーション任務を強調しているから、Appleにおける既存のプロダクトの品質管理担当として雇用された可能性が高い。

Appleの役員たち、たとえばJeff Williamsなどは、自動車は究極のモバイルデバイスである、と言っているらしいけど、Appleと電気自動車の開発を結びつける情報は、ほとんど、新規雇用のニュースばっかしだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。