この度、Appleは月々19.99ドルで2TBのストレージを利用できるプランを追加し、iCloudユーザーはストレージ容量をさらに増やすことができるようになった。
念のため簡単に概要を説明すると、iCloudストレージはMacとiOSユーザーが利用可能で、写真やビデオ、ドキュメント、デバイスのバックアップデータ、音楽、メールなどの情報を保存したり、デバイス間で同期したりできるサービスだ。
AppleはさらにiCloud Driveと呼ばれる、Dropboxのようなサービスを提供している。このサービスはiCloudストレージを利用しており、ユーザーはiOSデバイス、Mac、PC間でどんなドキュメントでも同期することができる。Appleは、iCloud Driveを標準サポートしたmacOS Sierraのリリースに向けた準備を進めており、iCloud Driveがデスクトップでも利用できることから、現状の1TB以上のストレージ容量が必要になってくるユーザーを想定し、恐らく今回の2TBのプランを追加したのだろう。
さらに、この大容量ストレージのオプションが追加されたことで、Appleが近々256GBのHDDを搭載した新しいiPhoneをリリースしようとしているという噂の信用性も高まってきた。2TBのオプションが登場する前は、256GBのHDDを備えたiPhoneが登場しても、バックアップ時にこれまでのiCloudストレージのリミットである1TBに達してしまうユーザーが出てくる恐れがあったのだ。
今回追加された2TB以外にも、iCloudには5GBの無料プランのほか、月額0.99ドルの50GBプラン、月額2.99ドルの200GBプラン、そして月額9.99ドルの1TBプランが用意されている。
利用料に関して言えば、Appleの金額は競合他者のサービスとほぼ同じレベルに設定されている。Google Driveの1TBプランは月額9.99ドル(それ以上は月額99.99ドルの10TBプランまで間を埋めるプランは用意されていない)に設定されているほか、Microsoftは、Office 365のプランの一部として1TBのスペースを月額6.99ドルで提供している。さらにDropboxの1TBプランも月額9.99ドルに設定されている。
利用料はどのプラットフォームでもほぼ横一線に並んでいるため、判断の際には、ユーザーにとっての利便性や、保有する複数のデバイス間で使いやすいプラットフォームといった観点しか残されていない。今回のストレージ容量の拡大や、今度のiCloud DriveのmacOSへの統合によって、AppleはついにiOSやMacユーザーが、DropboxやGoogle Driveを解約してiCloudだけを利用するのに踏み切れるほど良いiCloudベースのストレージサービスを構築することができたのかもしれない。
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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter)