AppleのResearchKitが新たに自閉症、てんかん、メラノーマの研究調査に対応

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AppleはResearchKit のプログラムにおいて新たに3校の大学とパートナーシップを組み、3つの研究に対応する。今回Appleは 自閉症てんかんメラノーマの調査研究を手助けすることとなった。

ResearchKitのおさらいだが、これは研究者が特定の研究目的のために患者の同意を得て、アンケート調査や参加者にタスクを行うように依頼できる一連のツールだ。ResearchKitで研究者はAppleの端末を研究に活用することができるようになる。

ユーザが情報を共有することに同意した場合、研究者はiPhoneやApple Watch、さらにはiPadやiOSのアクセサリからデータを収集することができるようになる。血圧や血糖値などを簡単に計測することができる。研究者は端末に内蔵されている加速度計、ジャイロスコープ、心臓モニター、GPSセンサー、マイクなども活用することができる。

デューク大学は自閉症の研究を行っている。彼らは、前面のiPhoneのカメラを利用して、幼い子どもの動画に対する反応を感情を検知するアルゴリズムで測定する。それにより、子どもがまだ幼い年齢でも自閉症のサインを早期に発見できるようになる。

ジョンズ・ホプキンス大学はEpWatchアプリを開発した。Apple Watchにも加速度計を搭載しているため、てんかん発作の始まりと継続時間を計測するのに最適だ。発作を検知した場合には、家族などに通知することができる。発作のデータを他の患者の大量のデータセットと比較することは、病の理解につながる。

オレゴン健康科学大学はメラノーマの研究を行っている。写真を使用して、ほくろの拡大とメラノーマのリスクについて詳細な研究を行う。最終的に同大学は多くのほくろの写真を解析することで、メラノーマの検出アルゴリズムを構築する予定だ。

ResearchKitには新しく能動的に行う共通タスクのモジュールもフレームワークに追加された。ResearchKitで聴力の衰えの検出、刺激に反応するまでの時間、歩行テスト、記録テストといったタスクを製作して、研究に活用することができる。

ResearchKitの目的は医療研究への参加をもっと身近にすることだ。そして現在、研究者がユーザーと協力したい場合、そしてユーザーがApple端末を保有していればそれができるようになった。ResearchKitはすでに喘息、糖尿病、パーキンソン病などの研究のために用いられている。10万人がすでにResearchKitの調査に登録している。

これが重要なのは大手コンシューマー向け電子製品企業しか、大規模なデータに基づいた研究に必要なコンシューマーへのリーチを実現できないからだ。世界中でiOS端末は何千万台と利用されていて、そのユーザーベースのほんの数パーセントしかResearchKitの研究に登録しなかったとしても、医療研究において意味のある影響をもたらすことができるだろう。

AppleはResearchKitから何も得ることはない。Appleはフレームワークに定期的に新機能を追加するなど改善のためにリソースを提供している。AppleがResearchKitを重要な取り組みに位置づけていることでResearchKitはなおさら素晴らしい取り組みになっている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter