本誌TechCrunchが確認したところによると、Appleは睡眠追跡ハードウェアとソフトウェアの企業を買収した。この買収のニュースは、CNBCが最初に報じた。
そのBedditのプライバシーポリシーのページで、同社も買収されたことを確認し、さらに、ユーザー情報は“Appleのプライバシーポリシーに従って収集、利用、そして開示される”、とある。
買収の条件は現時点では不明だが、今後いろいろ嗅ぎまわりたい。
Bedditが製品をAppleのストアで発売したのは2015年の後半だ。Appleのストアに並ぶ製品はアプリのアナリティクススイートの上出来の物理バージョンで、今どんな層に何が人気かを、Appleはじかに知ることができる。
フィンランドのBedditは2007年に創業され、これまでに約350万ドルの資金を得ている。最新製品のBeddit 3はセンサーを収めた薄い紐で(上図)、説明書によると、ユーザーはそれをベッドに敷いて睡眠関連のデータ…睡眠時間、睡眠効率、心拍、呼吸、体温、体の動き、いびき、室温、湿度…を測る。小売価格は150ドルで、今でもApple Storeのページで売られている。
たぶん、製品がAppleブランドになることはないだろう。むしろAppleが欲しいのは、睡眠の質を測る方法と技術だ。
現時点では、製品はあくまでもBedditの製品なので、Bedditのカスタマサービスのページが今後も残ると考えられる。現在の顧客は当分のあいだ、そのことをあてにできるだろう。ただしAppleが買収した企業を無限に放置することはないので、長期的な将来については分からない。でも、最近買収したWorkflowはアップデートして機能が増えたし、メンテナンスもしているけどね。