Devialet Phantomスピーカーはきわめて音質が良く強力で、デザインも美しい。そこで全米トップ14箇所のAppleストアがこのスピーカーを販売することになった。750ワット、99dBというモンスター、Phantomは1990ドル、さらにパワフルな 3000ワット、105dbのPhantom Silverは2390となる。
raveのレビューによればスピーカーの内部には1フィート(30センチ )の仕切壁が仕込まれて内破(インプロージョン)が起こるのを防いでいる。これが小さなボディーからものすごい低音とシャープな高音を産み出すという。Phantomが販売されるAppleスアでは2本ないし4本のスピーカーがデモ用に用意され、iPhoneに接続されているので、消費者は自分で実際に音を聞くことができる。
Devialetはフランスのオーディオ機器メーカーで、そのプロダクト・マネージャーのRomain Salzmanは私の取材に対して、「現在のAppleストアでの特約販売は短期的なものだ。来年はあらゆる場所で比較にならないほど多様なプロジェクトがスタートする。ミラクルだ」と語った。Devialetのオーディオ・テクノロジーはコンピューターだけでなく、デジタルテレビ、自動車にも組み込み可能だという。
Phantomと兄貴分のPhantom Silverには149ドルのリモコン、329ドルのDialogと呼ばれるアダプターが付随する。アダプターは最大24個のPhantomsを接続できる(実際にそうしたら周囲の壁が吹き飛ばされてしまうだろうが)。当初の販売はニューヨークの2店舗、ロサンゼルスの2店舗に加えて、サンフランシスコ、パロアルト、ポートランド、シカゴ、ダラス、マイアミ、ワシントンD.C.のAppleストアが予定されている。Devialetから直接購入もできるが価格はAppleストアと同一だ。
Phantomは昨年発表され、即座にオーディオ・マニアの絶賛を集めた。 このスピーカーは「壁」を振動させることにより、1.2トンの圧力を生じることができ、これは同サイズのスピーカーの20倍の圧力だという。 サウンドは無指向性でどんな大きな部屋にもフィットする。ワイレス接続なので複数の音楽ソースを簡単に切り替えることができる。
このスピーカーの開発にDevialetは10年の期間と2500万ドルの研究コストをかけた。同社は 77件の特許(うち 37件はサウンドそのものに関連)を取得している。われわれのJohn Biggsによるハンズオン・レビューを下に貼った。
「われわれの長年の夢はPhantomをいち早く世界中に販売できるパートナーを見つけることだった。Appleがそういうパートナーであるよう希望している」とSalzmanは言う。スピーカーは白とシルバーを基調にした曲線的デザインでAppleのプロダクトとよく調和する。
Appleストアで販売されるスピーカーは 200ドルから500ドルが中心でメーカーはBeats、 Bose、Marshall、Harmon Kardon、Ultimate Earsなどだ。 これに比べるとPhantomははるかに高価だが、おそらくショップ全体を美しい音楽で満たすのだろう。
〔日本版〕下のビデオでDevialetのサブウーファーの作動を観察できる。Phantomシリーズのスピーカーの日本のAppleストアでの販売計画は不明だが、フランスのDevialetのサイトから購入可能のようだ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)