Apple Music、歌詞注釈のGeniusと提携

Spotifyが、ポップミュージックのプレイリストに歌詞注釈を持ってこようとGeniusと提携したのは2016年のことだ。しかしながら、その提携はそれ以上発展しないようだ。Geniusは、Spotifyの競合相手とパートナーシップを結んだ。

Geniusは今日、ブログ上でAppleとの提携を発表した。この提携により、GeniusはAppleのデスクトップやiOSアプリにある“数千ものヒット曲”に歌詞を提供する。この提携に加え、Geniusはまた優先ミュージックプレイヤーとしてApple Musicを使う。

これは、GeniusのサイトまたはiOSアプリで閲覧する曲の再生はAppleのソフトウェアがデフォルト設定されていることを意味する。

「Apple Musicで音楽を聴きながらGeniusで歌詞や注釈を読めるというのは夢のような体験だ」とGeniusのCSO、Ben Grossは今回の発表に伴う声明でこう述べている。「Apple Musicを我々のオフィシャルミュージックプレイヤーにすることを誇りに思う。そしてその素晴らしい音楽プラットフォームにGeniusの歌詞を提供することは二重の喜びだ」。

Spotifyにとって、Geniusが競争相手に傾いたことは少なからず逆風となる。Spotifyはこのところ、成長を続けるApple Musicによってシェアの維持に苦しんでいる。本誌記者Sarah Perezが最近書いたように、歌詞や音声サポートの欠如はサービスを展開する上で弱点となりつつある。

[原文へ]

(翻訳:Mizoguchi)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。