Spotifyが、ポップミュージックのプレイリストに歌詞注釈を持ってこようとGeniusと提携したのは2016年のことだ。しかしながら、その提携はそれ以上発展しないようだ。Geniusは、Spotifyの競合相手とパートナーシップを結んだ。
Geniusは今日、ブログ上でAppleとの提携を発表した。この提携により、GeniusはAppleのデスクトップやiOSアプリにある“数千ものヒット曲”に歌詞を提供する。この提携に加え、Geniusはまた優先ミュージックプレイヤーとしてApple Musicを使う。
これは、GeniusのサイトまたはiOSアプリで閲覧する曲の再生はAppleのソフトウェアがデフォルト設定されていることを意味する。
「Apple Musicで音楽を聴きながらGeniusで歌詞や注釈を読めるというのは夢のような体験だ」とGeniusのCSO、Ben Grossは今回の発表に伴う声明でこう述べている。「Apple Musicを我々のオフィシャルミュージックプレイヤーにすることを誇りに思う。そしてその素晴らしい音楽プラットフォームにGeniusの歌詞を提供することは二重の喜びだ」。
Spotifyにとって、Geniusが競争相手に傾いたことは少なからず逆風となる。Spotifyはこのところ、成長を続けるApple Musicによってシェアの維持に苦しんでいる。本誌記者Sarah Perezが最近書いたように、歌詞や音声サポートの欠如はサービスを展開する上で弱点となりつつある。
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(翻訳:Mizoguchi)