東京・渋谷ヒカリエで開催中のTechCrunch Tokyo 2019で11月14日、スタートアップバトル グループCに出場したAR×エンタメ企業のENDROLLは、商業施設向けのAR集客ソリューション「CIRCUS KIT」の提供開始を発表した。本日からティザーサイトを公開し、実証実験のパートナーを募集している。
ENDROLLは2017年12月設立。AR技術を用いたエンタメコンテンツを企画・開発している同社は、今年の5〜6月には東京急行電鉄などと共同で渋谷の街を使ったAR×リアル謎解きゲーム「渋谷パラレルパラドックス」を開催。また、今夏には横浜・アソビルとのコラボによるAR周遊ゲーム、池袋PARCOとのコラボによるARパズルゲーム型アート展も開催している。
今日発表されたCIRCUS KITは、商業施設やデベロッパーなどが保有するリアルな空間を、AR技術を使うことで、設備投資を抑えて低コストで“ゲーム的に書き換える”、つまり体験型エンターテイメントをどこにでも導入することができるソリューション、「GaaS(Games as a Service)」として提供される。
施設の「全体を回遊してもらえない」といった悩みにも応え、集客が難しいフロアやテナントへの導線づくりや、二次購買の促進、館内周遊データの取得などに活用することが可能だという。
ENDROLLでは、CIRCUS KITにより「ゲームの力をARによって解放し、確かな『体験』を来館者に届ける。またコンテンツの体験とユーザーの消費導線を合わせることで、これまで可視化されづらかった来館者の回遊データを精緻に取得し、ただ『楽しい』に止まらないゲームを提供する」とコメントしている。