Arduinoで商用電源製品を制御できる応用ボードControllino, Kickstarterで資金募集中

Arduinoはお値段的にも気軽に使えるマイコンボードだが、しかし電池で動く小型モーターの制御やLEDのon/offといった低電圧回路でなく、用水路のポンプや家庭の家電製品など高電圧ラインの制御は難しい。それを助けてくれるのが、ここでご紹介するControllinoだ。

エンジニアのMarco Riedesserが作ったこのボードには、CE規格のリレーやそのほかの高電圧用の制御部品・回路が載っていて、しかもArduinoの標準のシールドに接続できる。つまり、ミニロボットのような小さなプロジェクトではなく、大型モーターや照明器具などをコントロールするプロジェクトにArduinoを使えるのだ。

Riedesserは語る: “妻の兄弟からコーヒーマシンの修理を頼まれたとき、Arduinoでやれば簡単だと思ったんだけど、でも高電圧で大電流のラインを制御できるボードは売られてなかった。だから、自分で作ろうと思った”。

ボードの予価は129ドルで、Kickstarterで10万ドルの資金を集めようとしている。特殊な用途の製品だから、目標到達は難しいかもしれないが、でもDIYで家庭などの高電圧を扱うアイデアは、これからも、けっこうあるのではないか。リレーの出力は250V/5A、デジタル出力は2A、そして通常のArduinoのデジタル/アナログI/Oがある。複数の入力を扱えるMAXIバージョンとMegaバージョンは、それぞれ169ドルと269ドルだ。

合衆国のULとヨーロッパのCE、この二つの規格に合格しているから、商用製品にも十分使える。コーヒーメーカーは言うまでもなく、無人機なども、これまでよりずっと安上がりに作れるだろう。このボードなら、壁のソケットに差し込んでも、燃えたりしないのだ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))