北海道・札幌で10月17〜18日にかけて開催中の招待制イベント「B Dash Camp 2016 Autumn in Sapporo」。2日目にはスタートアップのプレゼンバトル「ピッチアリーナ」のファイナルラウンドが開催された。前日に開催されたファーストラウンドに登壇した全20社から選ばれた6社がプレゼンテーションを繰り広げた。見事優勝を果たしたのは仮想化SIMソリューションを提供するシンガポール発のスタートアップ・Simgoだった。準優勝にはCombinatorが、PayPal賞およびgumi賞にはウィンクルがそれぞれ選ばれた。各社のプロダクトは以下のとおり。
ウィンクル「Gatebox」
GateboxはAR、IoTを組み合わせた世界初(同社発表)のバーチャルホームロボット。専用筐体内にバーチャルなキャラクターを表示。ユーザーとコミュニケーションできる。動画は60万再生、メール会員1万人、仮予約者1300人。うち7割が海外だという。すでにプロトタイプで「初音ミク」とのコラボレーションも果たしている。2016年冬に限定販売を開始する予定で、価格は「婚約指輪相当」の数十万円程度だという。今後はキャラクターの種類の拡大も予定している。
Combinator「Refcome」
リファラル採用を行う際の施策設計の支援から、人事担当者、社員、社員の友人(採用の対象)向けの機能を提供するクラウドサービス。利用料は月額7万〜10万円程度。正式公開から3カ月で約30社9000人が利用する。今後はタレントマネジメントや組織改善、SNSを通じたダイレクト採用機能などの提供も予定する。
Maverick「ALIVE」
韓国発のスタートアップが提供するALIVEは、スマートフォンで利用できる動画の編集アプリ。スマートフォン上でエフェクトをかけ、30秒の動画を作成してSNSに投稿できる。クラウドベースのレンダリングエンジンを採用することで高度なエフェクトを付けることができるという。200カ国、300万件のダウンロード実績を誇る。MAUが50万人、週間コンテンツクリエーターは15万人。アクティブユーザーは半分が米国となっている。
NURVE「NURVE」
友人、無人でのオペレーションを実現するVRシステム。CADデータや360度動画などをVRコンテンツ化する。現在は池袋の不動産屋に対して専用端末を提供(初期0円、月額1万8000円)で導入。VRをベースに下内見サービスを提供している。今後は不動産だけでなく、旅行、ウェディング業界への導入も進めている。
Mobingi「Mobingi」
東京、米国に拠点を置くMobingi。同社が提供するのはクラウドサービスのメンテナンスを自動化を実現するサービス。クラウドサービス利用時の教育コストや運用コストを最小化する。
Simgo「Simgo」
シンガポールに拠点を置くSimgoが提供するのは、モバイルデバイスに利用するSIMカードを仮想化するソリューション。このsimgoを導入することで、時と場所に応じて動的にSIMカードを割り当てることができる。