B Dash Campのプレゼンバトル「ピッチアリーナ」優勝はSmartHR運営のKUFUに

福岡で3月3〜4日にかけて開催された招待制イベント「B Dash Camp 2016 Spring Fukuoka」。2日目にはスタートアップのプレゼンバトル「ピッチアリーナ」が開催された。午前中に開催された全18社による予選を勝ち抜いた4社が決勝ステージに進出。見事優勝を果たしたのは「SmartHR」を手がけるKUFUだった。また準優勝には「Gozal」を手がけるBECが、PayPal賞にはこちらもKUFUが、さくらインターネット賞には「nine」を手がけるLipがそれぞれ選ばれた。各社のプロダクトは以下のとおり。

Lip「nine

Instagramを利用したマッチングアプリ。「nine」ではユーザーのプロフィールを9枚の写真でプロフィール画像を生成し、個性でのマッチングを行うという。マッチングアプリで最も有名なのはTinderだが、マッチングの大きな決め手となるのは顔写真であり、一部のモテる人の間でしかマッチングが起きていないとLipの共同創業者で代表取締役社長の松村有祐は説明する。

nineでは、ユーザーのInstagramから他のユーザーからの評価高いものを中心にプロフィールを生成するそうだ。そのユーザーが好きなものや個性を表す写真を独自のアルゴリズムで選出するという。世界ですでに世界の231カ国で13万件の事前登録があり、アメリカ大統領選挙に出馬しているドナルド・トランプ氏や米国大統領夫人オバマ夫人などもnineのプロフィール生成していると言う。

Outland「HelloWings

台湾発のLCC(ローコストキャリア)価格比較・予約サイト。LCCでも安価な席数は限られているが、HELLOWINGSでは、出発地と行き先を指定して検索するだけで最低価格で購入できるチケットを表示してくれる。そのままそこからチケットを購入することができる。96社の航空会社・40万のルートをカバーしており、サイトのMAU(月間アクティブユーザー)は7万人。

KUFU「SmartHR

KUFUは労務手続を簡略化するSmartHRを提供している。社会保障制度の労務手続きは入力するのが分かりづらく、書類が作成できても役所に行って提出しなければならない。SmartHRはそのような手続きを自動化するSaaSだ。社員が入社した場合は、SmartHRに必要情報を入力していく。SmartHRは政府が公開しているAPIとも連携しているため、1クリックで手続きの書類を提出することができる。Smart HRは980円から利用可能ですでに登録企業は650社だそうだ。

また、無料トライアルから15%くらいの転換率で有料会員になっていると話す。登壇したKUFUの代表取締役の宮田昇始氏は、良く社労士との仕事と被るのではないかと聞かれることが多いが、実際は社労士をSmartHRを仕事に活用していると話す。SmartHRは日本の中小企業419万社をターゲットとしいて、そこにリーチするのに今後は士業の専門家と販売パートナーに迎え、協力関係を築いていきたいと話す。

BEC「Gozal

会社の登記を始めとして、労務や法務などのバックオフィス機能を自動化するクラウドサービス。弁護士や税理士と共同開発し、現在特許申請中の人工知能が、業務にあわせてやるべき手続きを自動で確認して通知。サイト上の指示に沿って作業をすれば、役所への電子申請が可能。現在無料。4月後半からは月額980円からの課金を行う予定。

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TechCrunch Japan

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