Baiduがコンピュータービジョンの米xPerceptionを買収

Reutersが報じたところによれば、BaiduがコンピュータービジョンのxPerceptionを買収したようだ。詳細は不明だが、xPerceptionはロボットやドローンに搭載するオブジェクト認識と奥行き把握のための独自モジュールを開発する企業だ。

中国の巨大テック企業であるBaiduは今年、マシーン・インテリジェンス分野のM&Aを積極的に行ってきた。同社は今年2月、ボイスアシスタントを開発する中国のRaven Techを買収するなどしている。今回の買収で特筆すべきなのは、xPerceptionが米国のスタートアップだという点だ。また、この買収がBaiduの自動運転や拡張現実ビジネスの鍵となる可能性もある。

xPerceptionの創業者はBao Yingze博士とChen Mingyu博士の2人。彼らはMagic Leapのエンジニアだった人物だ。今後、xPerceptionのチームはBaiduに所属すると見られる。

BaiduのチーフサイエンティストだったAndrew Ng氏が3月に同社を去ったこともあり、BaiduのR&Dは困難な状況に直面していた。

AIスペシャリストの獲得競争は世界中で激化しており、その震源地となっているのがアメリカだ。シリコンバレーのAIラボにリソースを投入してきたBaiduは、xPerceptionの買収によって米国での足がかりを増やすこととなった。

今、僕たちはxPerceptionのチームにコンタクトをとっている最中。なにか追加情報があれば、記事をアップデートしていく。

[原文]

(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

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TechCrunch Japan

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