ネットショップ開設サービス「BASE」を提供するBASEは4月17日、丸井グループを引受先とした第三者割当増資による資金調達とともに、資本業務提携を実施したことを明らかにした。
調達額は非公開。なお今回の提携に伴い、2018年6月より渋谷マルイ1階にBASEの出店店舗なら誰でもレンタル可能な常設店舗をオープンする予定だという。
BASEでは2017年10月より丸井グループとの協業を開始。BASEへ出店する店舗に対し、丸井グループの展開する新宿マルイ本館、マルイファミリー溝口、有楽町マルイ、博多マルイにて、ポップアップショップによる実店舗での販売支援を実施してきた。
BASE担当者によると「ECとリアル店舗では売れる商品や売れ行きも異なり、特に初めて実店舗で販売するユーザーからは言い反響があった」という。これまでは期間限定のポップアップストアという形態で実店舗の運営を行っていたが、2018年6月より常設の店舗を渋谷マルイ1階にオープンする予定だ。
本件について同社では「将来的に多くの人々に受け入れられるブランドへと成長する可能性を秘めた店舗に対して、常設店舗での販売機会と販促ノウハウを提供し、各店舗の認知度向上や、新規顧客の獲得など、商機拡大を目指してまいります」としている。
また決済をはじめとするフィンテック面でも協業する方針。こちらについては具体的な話は今後進めていくということだが、「PAY ID」および「PAY.JP」を提供する100%子会社のPAYを絡めた話になりそうだ。
BASEは直近で2018年1月にグローバル・ブレインとマネーフォワードから15億円を調達。それ以前にも2014年5月にグローバル・ブレインから3億円を調達し、2016年1月にはメルカリから最大4.5億円の出資を含む資本業務提携を実施。2016年10月にもSBIインベストメント、SMBCベンチャーキャピタルなどから総額15億円の資金調達を行っている。
なお同社では本日、BASEのショップ開設数が2018年4月に50万店舗を突破したことも発表している。