Beats 1ラジオを数時間聞いてみて驚いたこと

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  1. 広告が入る – Appleは一度もこれに言及しておらず、彼らがどれほど裕福であるかを考えるとみんな驚くだろうが、時析「Beats 1はAmerican Expressの協讃でお送りしています」等といったメッセージが流れる。
  2. 楽曲セレクションはあらゆる分野にまたがる – ハードコアなドラム&ベース曲の直後に、落ち着いたシンガーソングライターのクルーニング唱法が続き、さらに大音量のロックンロールがガンガン流れる。これを全部楽しむにはかなり多岐にわたるテイストが必要だ。しかしこの多様さに対応できる人なら、曲は全般的にかなり良い。
  3. プログラムは繰り返す – Beats 1の全部がライブではない。一部のコンテンツは様々な時間帯のリスナーに最高のコンテンツを届けるべく、戦略的にかなりの回数繰り返されている。例えば、今朝9時からのZane Loweのショウは今夜9時にも再放送される。
  4. 曲は検閲されている – AppleはBeats 1を家庭にふさわしいものにしたいと考えている。そのためApple社員 Dr. Dreの曲でさえ、好ましくない単語あるいは一節全部にピー音が入る。
  5. 電話でリクエストできる – Appleはフリーダイアルの番号を主要都市向けに用意しており、ユーザーは電話で曲をリクエストできる。何と古風な。
    Screen Shot 2015-06-30 at 3.16.00 PM
  6. Zane Loweは自分の声が大好き – Beats 1の顔であるロンドンのDJは、しばしば演奏する曲にトークをかぶせ、ブランド名を語ったり、自らの選曲を興奮して喜んだり、ツアー日程を言ったり、ユーザーにBeats 1は「ワールドワイド!」と繰り返し念を押す。放送は約100ヵ国で提供されているが、少々仰々しい言い方だ。Twitterには、Loweの割り込みに対する苦情が溢れている。

Apple Musicが得意としているのは、何を聞くべきかをリスナーに教えることだ。これは、何を聞いたらいいかわからない人たちのためのメインストリーミング・ミュージックサービスである。

Apple Musicがどんな感じか知りたい人へ。下のデモビデオをご覧あれ。

Screen Shot 2015-06-30 at 11.39.55 AM

Presumably Zane Lowe’s spirit animal. “I put radio on the Internet!”

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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