Bell Helicopter(ベル・ヘリコプター)のAutonomous Pod Transport 70(APT 70)がForth Worth(フォースワース)で実施されたテストにて最初の自律飛行を行うという、大きなマイルストーンを達成した。この航空機は小型のVTOL(垂直離着陸機)で、空中で揚力と推進力を提供するために4個のローターを使用し、最終的にはBellが小型の自律飛行が可能な商用貨物機として構想しているプロトタイプだ。
APT 70は最高速度が時速100マイル(約時速160km)を超え、70ポンド(約32kg)の荷物を運搬できるので、貨物の配送から救助活動までの利用が想定される。また、ローターの向きを垂直から水平に変えて飛行するため、従来のローターを搭載した航空機よりもはるかに速く飛ぶことができる。
APT70でのBellの目標は、来年半ばに予定されているNASAのSystems Integration and Operationalizationのデモの一環として、商用ミッションのシミュレーションに成功することだ。この実証実験は、自律航空機をアメリカでの商業サービスのために準備する上で重要なステップである、集中コマンドと障害物の回避技術によって、航空機がどのように運用されるのかを示すことを目的としている。
NASAとの米国でのデモミッションに加えて、Bellは日本の物流企業のヤマト運輸とも協力しており、来年半ばには顧客へのオンデマンド配送のための、初の共同サービスをを市場展開したいと考えている。
(翻訳:塚本直樹 Twitter)