やっと終わった。BenchmarkはUberの元CEO、トラビス・カラニックに対する訴訟を取り下げた。これでベンチャーキャピタルとスタートアップのファウンダー間で起きた史上最大級の紛争は終結した。
SoftBankのUberへの投資が実現すれば訴訟は取り下げられることになっていた。その投資が完了し、Benchmark、カラニック共に相当数のUber株を売却することが可能になった。
BenchmarkとUberへの初期投資家の一部は、昨年カラニックが不祥事の発覚により辞任を余儀なくされた直後に訴訟を起こし、「取締役会がカラニックに2名の取締役の任命権を与えたのはカラニックが重要な事実について取締役会をミスリードしたためだ」として取り消しを求めた。
Benchmarkも取締役を出しており、当初はBill Gurleyが就いていたが、その後元FacebookのMatt Cohlerと交代している。この紛争中にカラニックは権限を行使してUrsula BurnsとJohn Thainの2名を取締役に任命した。
カラニックの広報担当はコメントを避けた。
ベンチャーキャピタルとファウンダーの関係はスタートアップのエコシステムでくわめて重要なため、この訴訟についてはシリコンバレー内で強い関心を読んだ。一部はBenchmarkの行動は行き過ぎだとしたが、企業文化に問題があったことについてカラニックには責任があるので当然だとするこ声もあった。
来年には上場が控えるとされるUberには新しいCEO、ダラ・コスロウシャヒの下でなすべき作業が多数あるだろう。
画像: Qilai Shen/Bloomberg via Getty Images/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)