Bluetooth 5はスピード、到達圏域、容量が大幅アップしてIoTに照準

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Bluetooth Special Interest Group(SIG)が今週、Bluetooth 5に青信号を点灯した。Bluetoothのこの新しい仕様は、先代に比べて抜本的な性能アップが行われている、とこの団体は述べている。

この、今や至るところにあるワイヤレス技術の最新バージョンは、スピードが2倍、到達域が4倍、ブロードキャストされるメッセージの容量が8倍、と言われている。これだけの性能アップの狙いは、将来性の大きいコネクテッドホーム(諸機器がインターネットに接続された家)において、自分が標準技術になることだ。また、他のワイヤレス技術との干渉を最小化する改良も行われた。

オーディオは、今回あまり重視されていない。スマートフォンは今後もますます、ワイヤレスヘッドフォンが主流になるから、これはちょっと意外だ。ジャックがないことが、iPhone 7だけの特異現象ではなくなるだろう。

逆にニューバージョンが重視しているのが、物のインターネットだ。公式リリースの声明文には、“Bluetoothは今後も引き続き技術の進歩にしっかり対応し、とくにIoTの無限の可能性を推し進めていく”、とある。

同団体によると、今週採択されたということは、Bluetooth 5の最初の実装機が出まわるのが2〜6か月後になる、という。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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