Boxは、MicrosoftのOffice Online製品と統合し、ファイルストレージ・共有サービスとクラウド生産性アプリとの連携を深めた。以前BoxはMicrosoftのOffice 365製品と統合した。
この行動は両者にメリットがある。Boxは、Officeユーザーでもある潜在顧客への売り込みがしやすくなる。そしてMicrosoftにとって、自社製品の利用を促進するものは何であれ好ましい ― 同社CEO Satya Nadellaは、売上は実績の遅行指標であり、利用は先行指標であると言っている。
統合によってユーザーはBoxのファイルをOffice Onlineから開き、文書やスプレッドシートに加えた変更をBoxに戻して同期させることができる。今後追加される予定の「共有」機能は、Boxが現在提供している共有機能を真似ている。
BoxがOffice製品群との統合を強化するのは全く驚きではない。最近私はBoxのCEO、Aaron Levieをインタビューし、Officeをライバル視しているかどうか尋ねた。答は事実上ノーだった。もしコンテンツは扱うけれでもフル機能の編集ツールを作るつもりがないなら ― Boxは軽量エディターのBox Notesを作ったが、多くの意味でWordと競合するものではない ― 最も人気の高い編集ソフト群と確実に仲良くしておくことは重要だ。
新たな統合がBoxの売上成長の加速を助けるのかどうか興味深い。同社は最近、現行会計年度の収支予測を発表した。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)