今日(米国時間1/15)午前、BoxはiPhoneおよびiPadアプリの新バージョンを公開し、それに伴いこの最新版をダウンロードしたユーザーに50GBの無料ストレージをプレゼントする。Boxの無料プランが10GBであることを考えると、この追加スペースはかなり大きい。アップデートされたアプリは今すぐApp Storeでダウンロードできる。
更新されたアプリには、新しいユーザーインターフェース、100種類以上のファイル・プレビュー、コメント付け、テキスト検索などが加わった。
Boxの発想は単純だ。同社のモバイルアプリをファイルストレージ、ファイル管理、および外出時の協業におけるハブにして欲しいだけだ。これは、同サービスのウェブが、ファイルストレージに留まらず、保存された文書の編集を可能にするBoxNotesなどのアプリを加えて、価値を高めていることとも符合する。
Boxは単なるファイルストレージを越えたい野望を持っている。なぜか? Boxが50GBの無料ストレージを提供すれば、元々わずかなGB当たりの収益価値がさらに下がる。すぐゼロに近づくだろう。つまり、もしBoxがユーザー当たりの売上を伸ばしたければ、今以上のものを提供するしかない。
Boxは新アプリを発表した公式ブログでそれを静かに指摘して、自社サービスについて「今日のiOSデバイスで得られる最高のコンテンツ閲覧と協業体験」と書いている。おっと、Boxはファイルも保存してくれる。
Boxの策略は実に単純だと私は思う。たくさんファイルを保存すればユーザーはそのプラットフォームに定着し、その時点で他のサービスやソリューションをアップセルできる。これは、パソコンと共にハードディスクスペーシが売られ、Microsoftがそこに保存された文書を管理するためにOfficeを売っていた時代に似ている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)