Brainの工場・小売向け自動走行荷物配送ロボが近くデビュー

Brainという社名はなんだかスーパーヒーロー漫画に出てくる悪い会社の名前のようだ。しかしサンディエゴ拠点のこのスタートアップは近年大きな資金調達を行なっていて、ここには2017年にソフトバンクが主導した11400万ドルのシリーズCも含まれる。

Brainは調達した資金を活用し、今日、店舗用の自動走行荷物配達ロボット立ち上げを発表した。現在まだコンセプト実証あるAutoDeliveryは独自のBrainOSナビゲーションシステムでつくられている。このシステムは、TennantMinutemanICENilfisk、そしてソフトバンクロボティックスを含む多くの企業のプロダクトを動かしている。

Brainのシステムは、店舗から工場、そして倉庫まで、幅広い用途を満たすようにデザインされているという興味深いものだ。それは、在庫ストックから配達向けのフルフィルメントまで、あらゆることができるということになる。この分野はAmazon RoboticsFetch、そして工場向けの自動走行ロボットを手がけるPlayground VentureがサポートするCanvasのプロダクトにみられるように巨大なビジネスで、数年後にはさらに大きくなると予想される。

まったくBoston Dynamicsでさえ、最近のKinema Systems買収でこの分野に参入しようとしている。

Brainのシステムはカートを引っ張る能力で持ってこの分野での競争に打ち勝ちそうだ。この能力は、上のビデオにあるように小売の分野で有用だろう。また、ロボットはタッチスクリーンも備えていて、雇用側は指示を直接インプットできる。これは、Bossa Novaの在荷を調べるロボットのようなプロダクトとは異なった従業員との関係を構築するものだ。

ロボットはまだ初期段階にあり、来週シカゴで開催されるProMat showでデビューする。Brain来年初めの商業展開を見込んでいる。

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(翻訳:Mizoguchi)

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TechCrunch Japan

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