BtoB受発注プラットフォーム「アイミツ」運営のユニラボは11月16日、シリーズBにおいて、第三者割当増資および融資により14.4億円の資金調達を実施したと発表した。これにより、2019年6月のニッセイ・キャピタル、日本政策金融公庫などからのシリーズAでの初調達を含めた累積資金調達金額は21億円となった。また、本日より新たに展開する受発注SaaS事業の新サービス「アイミツCLOUD」の事前登録を開始した。
引受先の投資家(シリーズB)は以下の通り。
- Spiral Capital(リード投資家)
- 日本郵政キャピタル(リード投資家)
- モバイル・インターネットキャピタル
- SBIインベストメント
- 博報堂DYベンチャーズ
- 日本ベンチャーキャピタル
- UB Ventures
- 三菱UFJキャピタル
- 池森ベンチャーサポート
調達した資金は、「受発注SaaS事業」立ち上げのための人材採用強化にあてる。エンジニア、ビジネス職を中心に今後1~2年間で100名程度の正社員を採用する予定。
アイミツは、BtoBに特化した国内最大級の受発注プラットフォームサービス。「すべては便利のために」というミッションのもと、受発注における不便さ、企業間取引のアンマッチングを無くしていくことを目指す。
取引実績や各事業者の評判など、受発注にまつわるビッグデータに基づくマッチング精度と、あらゆるジャンルに精通したプロが、発注担当者の見積もり取得から比較検討資料作成まで煩わしい業務を代行する「コンシェルジュ」サービスが強みとしている。SaaS、マーケティング、人事総務、士業など、多ジャンル・多業種に対応しており、掲載企業数は7万社以上に上るという。
アイミツは、サービス開始より利用者数・掲載社数ともに順調に増加し、2020年12月期においても売上高が昨年対比170%と安定的に成長を維持。BtoBサービスの新規営業では、コロナ禍により営業先の担当者が在宅勤務を行っているためアプローチが難しいなどの課題が浮き彫りとなっており、見込み顧客獲得のため「アイミツ」への掲載希望が増加。
発注企業側では、経営の効率化やコスト削減などから利用が急増し、月額課金形式での利用を行う受注企業数は約1000社(昨年対比200%以上)となっているという。
「受発注を変革するインフラを創る」をビジョンとして掲げるユニラボでは、これら社会変化を受発注のイノベーション機会として位置付け。企業内に分散した受発注に関わる様々なデータやノウハウを一元管理することで、受発注に関わるオペレーションを限りなく減らし業務の効率化を図る「受発注SaaS事業」を立ち上げる。