BuzzFeedのMoodFeed機能は気分に合ったコンテンツを勧めてくれる

BuzzFeedは、読者がその日の気分に合ったコンテンツを見つけられるようにした。それは、ソーシャルメディアや検索の推奨リンクではないし、単純にブラウザーにBuzzFeed.comとタイプすることでもない。そうではなく、このMoodFeedと呼ばれる機能では、読者が今の気分を自覚し、その気分に合った記事のリストを得られる。

気分の種類は、今のところ6種類ある。面白いことを知りたい、ストレスがある、退屈だ、昔がなつかしい、嬉しい、そしてお腹が減っている。「おもしろいことを知りたい」(Curious)を選んだら、おかしな事実やライフハックなどに関するBuzzFeedの記事のリストが表示される。「昔がなつかしい」(Nostalgic)を選ぶと、ポップカルチャーの歴史に関する大量の記事が出てくる。自分の気分がよくわからない人は、ムードホィールというユーザーインタフェイスを回転させて、止まったところに決めればよい。

BuzzFeedのブランド管理担当副社長であるTalia Halperin(タリア・ハルペリン)氏によると、これはオーディエンスの参加性を増して、一風変わった方法でサイトを面白くするための実験の1つだ。チームはこれらの記事推奨リストを、気分と記事の相性を手作業で探りながら作っていったようだ。

BuzzFeedがこんなユーザーインタフェイスを提供するのはこれが初めてだが、ハルペリン氏によると、企業が顧客の気分に合わせて広告などのコンテンツを調整していることと同じだという。企業が記事をシェアしたり宣伝するときには、それに結びつく気分をいつも意識している。それは悲しみを、あるいは快活さをシェアする記事かなど。

MoodFeed

そこでBuzzFeedが作ったのは、コンテンツと気分を合わせるプロセスを自動化するAIツールだ。BuzzFeedのどのページにはどんな記事を合わせるべきか。不朽の名作に関する記事は、どんなときに登場させるべきか。どの記事を、どんな場合にシェアすべきかなど。

このMoodFeed機能に関してハルペリン氏があくまでも実験だと言うのは、記事のリフレッシュの頻度やBuzzFeedとして込めるべき戦略など、未着手の研究課題がまだ多いからだ。それにまた、気分の種類なども、もっと多くすべきだろう。

彼女は「拡張の方法や方向性がいろいろあって、そこがおもしろい。今は6つの気分しかないけど、もちろん、いろんな出来事にいろんな気分が伴う。だからたとえば、季節による気分の変化などにも合わせるべきだ」と語る。

関連記事:BuzzFeed teams up with Eko to create interactive recipes and other videos(BuzzFeedがゴミ箱をファッションにしたEkoとパートナー、未訳)

[原文へ]

(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。