Chrome 32ではマルウェアブロックを強化, Windows 8の上ではChrome OSを体験できる

Googleが今日(米国時間1/14, 日本時間1/15)、Chromeブラウザの最新安定バージョンをリリースした。そのバージョン32には、最近ベータチャネルにやってきた新しい機能の多くが含まれている。マルウェアブロックの改良が、その一例だ。またタブの表示は、そこで音を鳴らしている、Webカメラにアクセスしている、Chromecastにビデオを送っている、などのときにはそれらが分かるようになった。つまりタブに、スピーカーのアイコン、青い矩形、赤いドットなどが表示されるのだ。

たとえば突然音楽が鳴り出したりビデオの再生が始まったようなとき、あれっ?どのタブだっけ?ということが、これからはなくなる。このアイデアは2013年の初めからあるが、ベータに導入されたのがやっと11月だった。

マルウェアブロッカーも新しくなった。それは昨年10月の実験的先行ビルドにやってきた機能だ。これからは、Googleが怪しいと判断したダウンロードは、自動的にブロックされる(下図)。.

Windows 8を使っている人は、”Metro”モードを試すことができる。Microsoftが今それを何と呼んでいるのかよく分からないが、Googleは臆することなく今でもMetroと呼んでいる。そのMetroモードでは、ChromeのルックスがChrome OSになり、そのアプリケーションがWindows上で立ち上がる。前のバージョンでは、MetroモードはChromeの通常のインタフェイスを見せるだけだった。その、ChromeインタフェイスのMetro化は上出来とは言えなかったが、今度の新しいインタフェイスではMetroモードをうまく利用して、Chrome OSをWindowsに持ち込んでいる。

今回は新たに、”スーパバイズドユーザ(supervised users, 監視されるユーザ )”という機能が加わった。これはまだ公式にはベータだが、たとえば親が子どものWeb閲覧履歴をチェックできるのだ。そしてchrome.com/manageでサイトに制限をかけられる。

例によって、セキュリティフィックスも多い(21か所)し、安定性やパフォーマンスの面でのアップデートもある。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。