今日(米国時間5/11)CiscoはMindMeldを1.25億ドルで買収すると発表した。2011年に設立されたMindMeldは、クラウドベースのサービスを使って企業の対話型インターフェース構築を支援する。
当初はExpect Labsと名乗っていたこのスタートアップは、TechCrunch Disrupt SF 2012のステージ上でデビューした。当時同社は、ユーザーの会話を聞き取って関連する情報を提供するiPadアプリを作ろうとしていた。その後、事業を拡大して構文解析、言語認識などのAPI群を提供するようになった。
MindMeldはこれまでに、1540万ドルのベンチャーキャピタル資金をIDG Ventures、Greylock Partners、Bessemer Venture Partners、Intel Capitalなどから調達してきた。対話型AIは、M&A活動にとって常に注目を集めている分野だ。Samsungは昨年Vivに2.15億ドルを支払って、同社のテクノロジーを自社のパーソナルアシスタントであるBixbyに衣替えした。
「MindMeldは、AIを備えた対話インターフェースを誰でも導入できるように、初めから終わりまで支援する」とIDG Venturesのパートナー、Alexander Rosenが本誌のインタビューに答えて言った。「AmazonとGoogle以外でこれができるところは多くない」。
このところCiscoは買収づいている。今年に入ってAppDynamicsを37億ドルの巨額で買収した。Ciscoは自らをソフトウェア会社であると定義しようと努めている。
「MindMeldと協力して当社のコラボレーション・スイートを強化し、Cisco Sparkを始めとするコラボレーション製品に新しい対話型インターフェースを加える」とCiscoの経営企画責任者のRob Salvagnoがブログで言った。
もしCiscoがソフトウェアに本気で取り組むつもりなら、AIは不可欠な中核技術であり、将来のあらゆる製品の基盤になる。Ciscoは、同社のMindMeldチームを中心に認知的コラボレーションチームを作ると言っている。IBM ワトソンの認知コンピューティンググループの美的思想を思い起こさせる行動だ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)