Cloud Foundry財団、Alibabaがゴールド会員に――中国のクラウドのオープンソース化加速へ

Cloud Foundryはエンタープライズ分野でもっとも成功しているオープンソースプロジェクトだろう。これはクラウドの種類を選ばずソフトウェアを動作させるPaaS(Platform-as-a-Service)だ。これにより企業はソフトウェアの開発と運用が大きく効率化される。多数の大企業でアプリケーション開発の標準となっている。事実、Fortune 500にリストアップされた大企業の半数はなんらかの形でCloud Foundryを使っている。

このプロジェクトの生みの親であり、現在も運営に中心的な役割を果たしているPivotal近々上場を実施することもあり、 Cloud Foundryは現在のコアなユーザーグループの外に飛躍しようとしている。現在Cloud FoundryはCisco、IBM、SAP、SUSE、Google、Microsoft、Ford、Volkswagen、Huawei、NTT Communications、Fujitsuなどが支援している。

ここで今日(米国時間4/18)、中国の巨人、Alibabaグループ Cloud Foundry 財団にゴールド会員として参加した。AWS、Azure、Google Cloudなどに比べれば、Alibaba Cloudのメディアへの露出は少なかったが、世界的にみても大規模なクラウド・サービスの一つだ。今日から、Cloud FoundryはAlibaba Cloudで作動するようになった。Cloud Foundryのアプリケーションとコンテナのランタイムがサポートされる。

Cloud FoundryのCTO、 Chip Childersは私の取材に対して「Alibabaはオープンソース・コミュニティーで積極的な活動をしていくものと期待している」と述べた。またChildersによれば、Cloud Foundryは中国で急速に成長中だという。私の経験からも中国ではOpenStackなどの大型のオープンソースプロジェクトの成長が著しいようだ。

中国でオープンソースが普及するにつれ、企業はこうしたプロジェクトに効果的に貢献する方法を模索している。Coud Foundry財団に加入するのは最初の一歩だろう。Childersはまた伝統的な中国の大企業の多くがデジタル化による変身を図っていると語った。これがまた中国におけるクラウドやオープンソースツールの需要を高めているのだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

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TechCrunch Japan

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