Comcast(コムキャスト)のX1リモートソフトウェアの最新版では、一般的なクリック操作が難しい人にとってリモコンが使いやすくなった。身体に障がいのある人が、目の動きだけでテレビのチャンネルを変えるなどの操作ができるようになる。
テレビやケーブルテレビのセットトップボックスのインターフェイスは恐ろしい。テクノロジーに詳しい人でも恐怖を覚える。身体に障がいがなくても難しいし、ALSや四肢欠損、運動障がいの人にとってはなおさらだろう。
音声制御は有用だ。私たちを長年困らせてきた500個ものボタンのあるリモコン操作を変えた。しかし視線制御はまだ始まったばかりだ。アクセシビリティの向上のために視線制御がもっと広く使えるようになれば、よいオプションとなるだろう。
Comcastはユーザーを支援しようと意欲的にアクセシビリティの向上に努めているようだ。最新の機能では、Comcastの子会社であるXfinityのX1ウェブリモートを視線で制御できるようになる。互換性のあるコンピュータかタブレットにウェブリモートを読み込み、セットトップボックスと同期すれば、ウェブのインターフェイスがメインのリモコンになる。
ユーザ―は、チャンネルの変更、番組表の検索とブラウズ、録画のセットと検索、スポーツ中継アプリの起動、クローズドキャプションなどのアクセシビリティオプションの変更と、テレビの操作をほぼすべて視線でできるようになる。
ある人にとってテクノロジーがどう役に立つかというビデオがある。これは一見に値する。
ビデオに登場しているJimmy Curran氏は身体の状態に困難があるが、自分であらゆることをしようと取り組んできた。しかしテレビのチャンネルを変えることはできなかった。これは驚くべきことだ。おそらくややこしい方法でテレビのチャンネルを変えることはできたのだろうが、長年にわたってアクセシビリティに制限のあったテレビのインターフェイスにはまだ足りない部分がある。
発話に障がいがある人の音声制御も使いやすくなりそうだ。GoogleはProject Euphoniaで機械学習を活用している。
ユーザーは自分で視線制御をセットアップする必要がある(これは身体に障がいのある人にとってはよくあることだ)。その後、ブラウザでxfin.tv/accessにアクセスし、ペアリングを開始する。
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(翻訳:Kaori Koyama)