本日(米国時間8月17日)CoreOSは、KubernetesベースのTectonicコンテナ管理プラットフォームの、Microsoft Azure対応を発表した 。これまでは、ベアメタルサーバとAWS上へのコンテナデプロイメントだけが完全にサポートされていた。3月に登場したAzureへのベータサポートに続く今回の新規リリースで、Tectonicはサポート対象の3つのプラットフォームにまたがるマルチクラウドデプロイメントへの統合サポートを提供することになった。
「Microsoft Azureに向けてのTectonicsの安定版メジャーリリースは、マルチクラウドに対応し、インフラと運用をより効率的かつスケラーブルなものにするというお約束に向けた、非常に重要なステップです」と語るのはCoreOSのTectonicプロダクトマネージャーRob Szumskiだ。「Azure向けTectonicは、Kubernetesインフラストラクチャを初めから正しく構築し、展開サイクルをスピードアップすることで、時間とコストを節約します。ハイブリッドクラウドのデプロイメントが可能なことで、インフラストラクチャ責任者たちは、ユーザーをクラウドコンピューティングやクラウドサービスにロックインしないプラットフォームの自由度と柔軟性を手に入れることができます」。
Tectonicのその他のアップデートとしては、Google謹製コンテナオーケストレーションサービスの最新リリースであるKubernetes 1.7への完全サポートも含まれる。最新リリースへのアップグレードはワンクリックで完了し、アップデート中にダウンタイムが発生しないことが約束されている。これはKubernetesの初期版と比べると大きな利点だ。当時はどのようなプラットフォームを選んでもアップグレードは一苦労だった。
また新機能としてインバウンドトラフィックをより詳細に制御できるようにするネットワークポリシーのサポート(アルファ版)が入り、コンテナの展開中に問題が発生した場合のアラートを、あらかじめ設定しておくこともできるようになった。
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(翻訳:Sako)