Disrupt 2020にて、初めての資金調達を行う方法を学ぶ

初めての資金調達をいかに行うか、その方法を決定するのは常に難しい問題である。間違った決断は発足間もない企業に悪影響を与えかねないからだ。日本時間9月15日から19日まで開催されるDisrupt 2020では、初期段階の複数の企業を導いてきた3名の素晴らしい投資家および専門家を紹介する予定だ。

傍からみていると、初めての資金調達プロセスは単純なものに見える。しかしそのプロセスの中で陥る可能性のある多くの落とし穴がある。まず投資家へのアプローチの仕方を理解するだけで、いとも簡単に混乱しそうになる。

Disruptに登場する、初めての資金調達のあらゆる点に精通している3名とは、Inspired Capital Partners創設者でマネージングパートナーのAlexa von Tobel(アレクサ・フォン・トベル)氏、Homebrewの共同創設者でパートナーのHunter Walk(ハンター・ウォーク)氏、そしてCowboy Venturesの投資パートナーであるTed Wang(テッド・ワン)氏である。

フォン・トベル氏は、2008年にLearnVestを創設した。LearnVestは2015年5月Northwestern Mutualに買収されたが、これはここ10年で最大のフィンテック買収の1つとなった。彼女は同社のデジタルトランスフォーメーションの舵を取りつつ、オバマ大統領のグローバル起業家アンバサダーの初代メンバーになり、Forbes30(30歳未満)、Fortune40(40歳未満)、世界経済フォーラムの若手グローバルリーダーに指名されるなど、数々の栄誉を受けてきた。

Inspired Capital Partnersは、昨年フォン・トベル氏が元米国商務長官で億万長者の相続人であるPenny Pritzker(ペニー・プリツカー)氏と共同で立ち上げ、最初の資金として2億ドル(約210億円)を調達したことにより、女性によって立ち上げられたベンチャーファンドとして一躍トップに躍り出たファンドである。 彼女たちはフィンテックのRho Business Bankingで490万ドル(約5億2000万円)のシードラウンドを主導し、KindurやUmbrellaなどのスタートアップのラウンドに参加した。また、女性経営者のプライベートネットワークであるChiefへの2200万ドル(約23億3000万円)のシリーズA投資ラウンドも共同で主催した。

ウォーク氏は2013年、初期段階のベンチャー向けファンド、Homebrewを共同で創設し、Chime、Plaid、Cruise、Gusto、Bowery Farming、Finnixなどといったスタートアップに投資を行い成功に導いている。彼は、最初の仮想世界Second Lifeを生み出したLinden Labでキャリアの初期に得た教訓、そしてその後の10年間に渡るGoogleでの経験、そしてなによりYouTubeでの製品への取り組みから得た経験を投資に活かしている。最近では、HomebrewはHummingbirdおよびThird Wave AutomationのシリーズAラウンドに関与しており、シードおよびシリーズAラウンドについての至急報で頻繁に言及されている。

ワン氏は、Facebook、Twitter、Dropbox、Square、Sonos、Spotify、Jetなどといった企業と関与してきたことから、特に消費者向け製品に関する専門知識を持っている。 とはいえ、彼はZuora、Apprio、Blue Kai、Adap.tvに関与した経験もあり、エンタープライズ向け製品に対する知識も豊富だ。 ワン氏はシリコンバレー有数の弁護士として、シード投資のベース層の多くを開拓し、オープンソースのファイナンスドキュメントであるSeries Seed Documentsを作成しGitHubに投稿している。

Cowboy Venturesは、仕事と私生活を「再想像」する製品に投資しており、パンデミックへの対応という点でこの上ない立場を確保している。 最近ではLaunchNotes、SVT Robotics、Planet FWD、Crunchbaseに投資を行っている。

今年のDisrupt 2020は日本時間9月15日から19日まで、バーチャル形式で開催される。今すぐDisrupt Digital ProパスまたはDigital Startup Alley Exhibitor Packageを購入し、このパネルディスカッションを最前列でチェックしてほしい。他の登壇者情報など、イベント詳細は以下の特設ページで確認できる。なお、同ページを経由してチケットを購入すると5%割引が適用されるので、ぜひ活用いただきたい。

それでは会場で。

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(翻訳:Dragonfly)

投稿者:

TechCrunch Japan

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