Disrupt SF 2014ハッカソンの優勝はShower With Friends、準優勝はBlitzとInteractive Markdown

TechCrunch Disrupt SF 2014のハッカソンには、132あまりのチームが参加して、力作と怪作を競いあった。 Nerfガンとピザとほとんど寝ない人たちに占められたその夜、Disruptのステージには次から次と作品のプレゼンが登場した。そして土曜日(米国時間9/7)の午後には審査団が召集され、最優秀作はShower With Friendsに決まった。それはおそらく、誰も予想しなかった作品だ。

優勝: Shower With Friends

Shower with Friendsはハードウェアの作品で、シャワーから出る水道の水の流量をモニタして節水を助ける。このハードウェアにおまけで付いているモバイルアプリは、友だちとシャワーの水消費量を競って、もっとも少なかった人が優勝するゲームだ。そのほかにShower with Friendsでは、今日シャワーを浴びた時間、使った水量、それらの過去数日との比較などができる。データを友だちと共有したり、比較競技をすることもできる。例のアイスバケツ浴びのように、最少または最多の水量を互いに競ってもよい。

 
 

準優勝#1: Blitz

BlitzはiOSアプリで、通知の画面に特定のページや機能へのショートカットを出す。たとえば、あなたの家への道順がすでに記されているGoogle Mapsのページへのショートカットなんか、通知の種類によっては便利かもしれない。あるいは、今いる場所から某所へのUberの料金がわかり、OKなら即Uberを呼び出せる、とか。Blitzのそういう機能は、ディープリンク(deep linking, アプリ内リンク)や、Venmo、YelpなどのAPIを利用して実現している。この機能はiOS 8でiOS本体も初めて提供することになり、ユーザのスマートフォンの利用効率をぐっと上げてくれるだろう。


 
 

準優勝#2: Interactive Markdown

Interactive Markdownは、バックエンドのコードをブラウザのフロントエンドで動かす、というChromeのエクステンションだ。オープンソースでGitHubにあるので、誰もが今日からでも使える。このエクステンションのいちばん感動的な機能は、クライアントサイドのコードだけでなく、Python、Ruby、NodeJS、Javaなどなどで書かれたサーバサイドのコードや、Androidのアプリも動かせることだ。Interactive Markdownは、 Androidのモバイルアプリの動作をユーザのブラウザ上に実現するためにVNCを利用し、その大量のリクエストに応えるためにDigitalOcean上のCoreOSクラスタと、そのサーバへのリバースプロキシを利用している。結果はHTML5のCANVAS上へ描画される。この、Androidアプリをまるまるストリーミングするやり方は、デスクトップでも、モバイルデバイスでも有効だ。また、ビルドプロセスをDockerでセットアップすることにより、いろんな言語で書かれたサーバコードを、自分たちがGoogleのGo言語で書いた汎用的なバックエンドプラットホームで動かしている。


 
 

Shower With Friendsは賞金5000ドルを手にし、上記3チームはTechCrunch Disrupt SFの本選への出場機会を得る。またパートナー各社は、iPad miniやXbox Oneなどの自社製品を、それらをうまく利用している作品に賞品として提供する。

今年のハッカソンの審査員は、Stephen Garcia(Netflixのプロダクトイノベーション部長)、Jhilmil Jain博士(GoogleのAndroidユーザ研究部長)、Sahil Lavingia(GumroadのファウンダでCEO)、Morgan Missen(Mainのファウンダ)、Nicholas Mitrousis(AKQAの技術部長)だ。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))