DJIは米国時間5月28日、最新バージョンとなるドローン用のオンボードコンピューター「Manifold 2」を発表した。第2世代となるこのデバイスは、研究から日常的な検査まで、さまざまなエンタープライズ向け用途にプログラムが可能だ。
Manifold 2はIntel(インテル)のCore i7か、Nvidia(エヌビディア)のJetson TX2を搭載し、DJIのドローン「Matrice 210」「Matrice 600シリーズ」の内蔵センサーと統合される。またUSBやUART、CANといったさまざまなポートを搭載し、ユーザーは処理性能向上のために複数のデバイスを接続することが可能だ。
このシステムは基本的に、ドローンに数多くの必要な処理を任せ、リアルタイムでのデータや画像処理といった複雑なタスクを可能にする。また、障害物を避けるようにシステムをプログラムしたり、あるいはアクセスできない場所を自律的に飛行する事もできる。
このシステムはDJIのサイトから、インテルバージョンが1379ドル(約15万円)、Nvidiaバージョンが1099ドル(約12万円)にて入手可能。これは既成品のドローンをより活用したいと考える企業にとって、魅力的な提案だ。また、日常的な検査や高所での退屈、あるいは危険な作業のための技術が必要になるにつれ、より重要度の増すカテゴリとなるだろう。
すべての企業がカスタムドローンをソリューションを開発するノウハウを持っているわけではないので、多くの企業がDJIによりアクセスしやすいソリューションを求めていることは間違いない。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)