DoorDashとC3.aiがIPO直後に急騰

誰が何といおうとも、IPOは起きる。

DoorDashとC3.aiという、高い価値がつけられた米国テクノロジーユニコーン2社の株価は、米国時間12月9日の取引開始直後急騰した。

DoorDashの株価は約83%高の186.51ドル(約1万9477円)だ。昨夜、同社はIPO価格を1株当り102ドル(約1万652円)に設定(未訳記事)し、90~95ドル(約9399〜9921円)に引き上げたIPO価格範囲(未訳記事)をさらに上回った。

そしてこれを書いている現在、C3.aiの株価はさらに鋭く151%上がって105.58ドル(約1万1026円)になっている。同日設定されたIPO価格は1株当り42ドル(約4386円)だった。同社はIPO価格範囲を31~34ドル(約3237〜3551円)から36~38ドル(約3760〜3968円)へと引き上げた(未訳記事)。

どうやら大衆投資家は、選ばれたレイトステージ・ユニコーンの成長と利益の可能性に対する熱意が非上場市場の民間投資家よりも強いようだ。ちなみに今年DoorDashは評価額約160億ドルで4億ドルを調達している。

12月9日現在、「非希釈化」ベースで同社の時価総額は約590億ドル(約6兆1615億円)だ。この数値は、ストックオプションその他の報酬のかたちで生まれる可能性のある株を加えると急激に上昇する。

TechCrunchはDooDashのCFOおよびC3.aiのCEOと本日話す予定だ。

次に控える多くの会社にとって、この日の朗報は大歓迎だ。本日、この後価格を決めるAirbnbは1株当り株価を高く設定できるかもしれない。そしてAffirmとUpstartとRobloxとWishの最終IPO価格決定が近づく中、2社のデビュー直後の急騰は彼らにとっても後押しになるだろう。

なぜこの2社は急激に上昇しているのか? 読者と私の予想は同じだが、要因として考えられるのは大衆投資のブームと、もしかしたら発行済株数の少なさかもしれない。いずれにせよどちらの両社にとっても夢の1週間だ。まず、予想以上の資金を獲得した後、一般投資家から熱狂的な歓迎を受けたのだから。

この最新の評価額をどう理解すべきだろうか?何が起きているのかを完全に理解するには時期尚早だ。もっと多くの取引と多くの株が動きだせば2つの会社の安定した価値をはっきりと把握できるだろう。

それまでは、じっとしてYahoo Financeを見ることにしよう。

カテゴリー:その他
タグ:DoorDashC3.aiIPO

画像クレジット:Getty Images

原文へ

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。