Driven Appsは、NFLのランニングバックであるエイドリアン・ピーターソンがと組んで、熱心にフィットネスないしスポーツトレーニングに取り組む人々に向けて、アプリケーションをリリースした。同社がプロアスリートと組んでアプリケーションを出すのは3度めのことだ。今年初めにはNBAのスター選手であるドウェイン・ウェイドや、プロゴルファーのアーニー・エルスとタイアップしたアプリケーションもリリースしている。
Driven Appsの発端となったのは8年前のことだ。兄弟のDonおよびJoe SaladinoがマンハッタンにDrive 495というパーソナルトレーニングジムを開設した。これをスカーレット・ヨハンソンやライアン・ゴズリング等の超有名セレブも利用するようになった。もちろんセレブたちは忙しい人種であり、マンハッタンにいないことも多い。そのような中で、外出先でもきちんとワークアウトを行う方法はないかという話になり、そこでSaladino兄弟はアプリケーションを作成し、そこで各会員用のワークアウトプログラムを管理することとしたのだ。
そして1年半ほど前、アプリケーションにはより大きな可能性があることを認識するにいたった。そこでDriven Appsを設立したのだ。トップアスリートと提携することにより、一般の利用者向けにスポーツトレーニングに用いるアプリケーションを開発している。アプリケーションを使って日々のワークアウトを管理したり、またはプロフェッショナルアスリートの推奨するトレーニングメニューを試すことができる。トレーニング内容は、利用者の進捗具合によって変化するようになっている。したがって、エイドリアン・ピーターソンの提示するワークアウトは徐々に厳しいものとなっていくわけだ。
ピーターソン曰く「前十字靭帯断裂から、より強くなって復帰するまでに行ったトレーニングなども見てもらいたい」とのこと。アプリケーションの製作にはかなり真剣に取り組んだのだとのこと。多くの人に使ってもらいたいと述べている。
ピーターソンが前十字靭帯を断裂してしまったのは、2011年12月24日のゲーム中のことだった。しかし8ヵ月後には再びグラウンドに立った。そしてNFLのシーズン最多ラッシングヤード記録更新までわずか9ヤードの活躍を見せ、バイキングスのプレイオフ進出の立役者となった。このシーズンはMVPにも選ばれている。
かくも迅速に復帰出来たのは、絶対に復帰するという「確信」があったからだとピーターソンは述べる。そしてそこにむけて着実に、効果のあるトレーニングを積み上げていったのだ。そうした経験も踏まえて「各エクササイズをどのように実行して、そしてどういったことを目指していくべきなのか」を示すためにトレーニングを開発したとのこと。多くの人々に、そしてとくにフットボールでの成功を目指す学生たちに試してみて欲しいと述べている。
「個人的にはアプリケーションとのタイアップなどに興味はなかった。ただDrivenのアプリケーションは、なかなかよくできていると思ったんだ。たとえば、今のゴルフの腕前は、バンカーから抜け出せない程度のもの。もうちょっと上達したいと思ったときには、アーニー・エルスのアプリケーションを使ってみようと思っているよ」と、ピーターソンは述べている。
Driven AppsのCEOであるJake Edwardsは、メジャースポーツの全てをカバーしたいと考えているのだそうだ。また、ウェアラブルデバイスと連携して、ワークアウトのリアルタイムで正確な記録機能なども付け加えていきたいと考えているらしい。エルス、ピーターソン、そしてウェイドのアプリケーションは、それぞれ450円、250円、そして350円で販売中だ。
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(翻訳:Maeda, H)