DSRL3軸安定化ジンバル対決――DJI Ronin-S、Zhiyun Crane 2(TCビデオ)

このビデオはDJIからもZhiyunからもスポンサーされていない。あくまでわれわれの独自の評価だ。DSLRなどの本格的カメラでの動画撮影を安定化させる3軸ジンバルの代表的製品を実地にテストしてみたのでご覧いただきたい。

プロのビデオグラファーとして私の第一の関心は携帯性だ。正直、もうこれ以上持ち歩くペリカンケースを増やしたくない。スムーズな動画撮影に必須の3軸安定化ジンバルで携帯性に優れているものとしては、ビデオグラファーや映画製作ジャンルの友人たちの間でZhiyun Craneの評価が高かった。そこにDJIからRoinin-Sが登場した。うーむ、これはテストして比較してみるしかない。

われわれのセカンドカメラ、Taylor Nakagawaが最初に試しているところだが、3軸ジンバルの操作に苦労している。これはやっかいな代物で、箱から出してすぐに自由に操れると思ったら大間違いだ。最初のうちはひどい失敗を繰り返すことになる。

重量の点ではRonin-SはCrane 2より500グラムくらい重い。しかし重量配分がうまく計算されているのでそれほど大きな体感の差はない。どちらの製品も35mmレンズを装着したキヤノン5Dを問題なくこなした。パン、ティルトなどは専用アプリから操作できる。うまく設定すればバターのような滑らかさだ。しかし動きながらビデオ撮影すると転倒しやすいのでご注意。両製品とも機能面では大きな差は感じられなかった。

ジンバルのバランスを取るのは慣れれば2分程度でできる。Ronin-Sでは本番撮影に入る前にアプリからバランスのテストができる。きちんとバランスを調整しておかないとモーターが常時回転することになりバッテリーを消耗する上にモーターを傷める可能性がある。ゆっくりした動きなら素晴らしくスムーズな映像が撮れる。カンフーのような素早いダイナミックな動きを撮影すると追従が間に合わない場合が出てくる。しかしスローモーションや編集でカバーできるだろう。

Zhiyunでちょっと気になったのはコントローラーの操作に直感的でない部分があった点だ。たとえばオプションの選択を決定するのに真ん中のボタンではなく、ダイヤルの右側を押さねばならない。キャリングケースではZhiyunのほうがスマートだし使いやすい。

Ronin-Sは699ドル、Crane-2は750ドルだ。選択は難しいところだが、DJI Ronin-Sにはパノラマ、タイムラプスなどの付加的機能がある。更に詳しい評価は〔原文の〕テキストを読んでいただきたい。

DJI Ronin-S and Zhiyun Crane 2

〔日本版〕両製品ともすでに日本で販売されている。DJI公式ストア(楽天)、Zhiyun Japan(Amazon)。日本で発売されるCrane 2にはフォローフォーカスが付属。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。