新サービスPatternのローンチで、Etsy のユーザーは手作りの商品を自分のウェブサイトでも販売できるようになる。
Etsyが抱える160万のアクティブな販売者の3分の1は、自分のサイトを設置してそこで販売することに関心があるという。しかし、ドメインの登録、サイトの構築、サイトの維持や在庫管理を自分で行うのは難しい。
Patternで販売者はたった数分でサイトを制作することができる。今朝、Etsyのブルックリン本社にジャーナリストを集めて、EtsyのプロダクトリードであるJoe Lallouzがその機能を紹介した。販売者はPatternでウェブのドメインを登録し、5つの用意されたテーマから1つ選ぶ。(テーマは販売者のブランドとストーリーを強調するものや、商品を前面中央に押し出すものなどがある。)
もちろん、簡単に使えるウェブサイトビルダーというアイディアは新しいものではない。Patternが他とは異なるのは、Etsyとの機能連携があることだ。Patternにウェブサイトを設置すると、Etsyは自動的にユーザーのストアのコンテンツや商品をインポートし、全てを同期している。また、EtsyのストアとPatternのウェブサイトのアナリティクス情報も同じダッシュボードから隣り合わせで確認することができる。
Lallouzは、これにより「2つの店舗を1つにする」と説明する。1つのストアを管理するだけで、2つを有効利用することができる。
「私たちは、既存のEtsyの販売者に価値を届けることにフォーカスしています」とプロダクトのSenior Vice PresidentであるMike Grishaverがインタビューで話す。「私たちは、Etsyの販売者が抱えている問題を特定するのに、多くの時間をかけて調査しました。そして、その問題を解決するためのツールを作っています」。
Etsyの販売者の中には既に自分のウェブサイトを持っている人もいて、既存のウェブパブリッシングツールとストアが連携する機能が便利なのではないかと提案したところ、Grishaverは今のところその予定ないが「それは確かに重要な部分です」と言った。
大きな視点では、Etsyは2015年を好成績で締めくくることができたが、昨年上場してからウォール街に良い印象を持ってもらうのには苦戦していた。今回このようなサービスを提供することでEtsyは既存の販売者をつなぎとめ、新たな販売者を獲得することにつながるだろう。また、その販売者が利益を得る助けにもなる。30日間の無料トライアルの後、Etsyは月々15ドル課金している。
Etsyはまた、Etsyの販売者のランディングページを新しいデザインに変更した。このShop Homeのページはブランドと画像が中心のもので、大きなカバー写真が目に入る。また、デスクトップとモバイルウェブの両方に最適化している。
Etsyのメンバーシップとアイデンティティのプロダクトマネージャーを務めるSonia Kedzierskiは、これらの変更の意図は「人とのつながり(販売者と購入者)にこれまで以上に焦点を当てるものです」と説明する。
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