Facebookは360°ビデオをライブストリーミングする機能を一般公開した。ただしユーザーはSamsungが発表したばかりのGalaxy S8向けのGear 360(2017年モデル)、 Insta360 Nano(iOS向け)、Air(Android向け)などの対応カメラを使う必要がある。Nokia OZOなどプロ向けのデバイスにも対応している。
この機能はFacebooのライブストリーミング・テクノロジーをベースとしており、再生時間は最大4時間、1080p、30fpsフォーマットに対応している。どういったシチュエーションを考えているにせよ、没入的ストリーミングの実現にはほぼ十分な容量だろう。ただし視聴者が見やすいストリーミングをするためには十分に速い接続環境が必要だ。Facebookでは4Mbps接続が必要だとしている。 ソフトウェアとしてはカメラの専用アプリを使うか、専用アプリがまだ用意されていないカメラの場合は、 facebook.com/live/createで新たに設定を行う必要がある。
私はすでにInsta360(Air、Nanoとも)テストずみだが、利用は非常に簡単だ。専用アプリに今日(米国時間3/29)、360°ストリーミング用のアップデートが来るはずだ。アプリのオプションから公開先としてFacebook Liveを選べばよい。このカメラの場合ストリーミングしながら自分でもリアルタイムでその映像を見ることができる。これはプロ用機器を含めて他のデバイスにはまだない機能だ。このアプリは現在の視聴者の数、「いいね!」その他のリアクションの数を教えてくれる。またコメントもチェックできる。
Insta360カメラはすでにTwitterのPeriscopeとGoogleのYouTubeでのストリーミングをサポートしているが、Facebookが追加されたのは視聴者拡大に大いに効果があるだろう。アプリ内の公開先オプションからFacebookを選ぶだけで設定が完了するので非常に簡単だ。Live 360ストリーミングはまだ他のサイトにエンベッド可能ではない。またApple TVやChromecastを通じて大画面で再生することも今のところできない。しかしその場の状況をそのまま伝えるには強力な方法だ。
昔の長距離電話の宣伝文句ではないが、「その場にいることの次によい」のは仮想的にその場にいることだろう。Facebook 360はこれを実現するのにもっとも簡単でもっとも視聴者の多いプラットフォームの一つといえる。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)