Facebookのホーム画面に表示されるあの赤い通知マークにイラついている人、画面を無駄遣いしているFacebookマーケットプレイスに腹を立てている人に朗報だ。新しく追加されたショートカットバー設定で、Facebookアプリのナビゲーションバー(モバイルアプリの下端または上端に表示されているアイコンの並び)に表示されるものを選べるようになった。
先週末にTechCrunchは、マーケットプレイス、ウォッチ、グループ、イベント、プロフィール、友達リクエスト、ニュース、などのタブを消したり、赤い通知ドットを表示しなくするオプションを発見した。Facebookは我々の問い合わせに答えて、ショートカットバー設定は全ユーザー向けに提供され、大部分のiOSユーザーはすでに利用可能で、Androidユーザーには今後数週間のうちに行き渡ると語った。
この改訂は、Facebookに雑音が増えることを望まない人たちの平穏さを取り戻すのに役立つかもしれない。ホーム画面に現れる赤い通知件数は、どこかのグループやイベントやマーケットプレイスの投稿に人々の注意を向けさせようとする油断のならないグロースハックだ。
「ユーザーが好きなものを簡単にアクセスし、Facebookアプリ内で受け取る通知を自分で管理できるようにするために、ナビゲーションバー設定を公開した」とFacebook広報が私に話した。
去る2018年7月にFacebookは、ナビゲーションバーをユーザーがどの機能を多く使っているかに応じてパーソナライズしていくと発表した。しかし、Facebookは自分たちが使わせたいと思う機能を広めることに専心しているようで、Craigslistのライバルであるマーケットプレイスのように私がめったに使わないものが表示され、毎日利用しているイベント機能はバーから消えた。
ショートカットバー設定を利用するには、iOSでは画面下、Androidでは画面上にあるナビゲーションバーのショートカットを押すと出てくるポップアップメニューで、タブを削除したり、赤い通知ドットを非表示にすることができる。これでナビゲーションバーのスペースを空けて平和な体験ができる(編集部注:コメント通知は設定変更できない)。
ナビゲーションバー右端にある横棒3本のその他タブからも「設定とプライバシー」→「設定」→「ショートカット」で表示内容を管理できる。リバースエンジニアリングのスペシャリストであるJane Manchun Wong(ジェーン・マンチュン・ウォン)氏は、Facebookがこのメニューや通知ドット設定メニューのプロトタイプを開発していたことを指摘していた。
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Facebook広報は、ユーザーがアプリ内の通知を見なくても済む方法があるべきだと認めている。ユーザーにもっと自由を与えることで、各自にとって大切なものを使いやすくしたかったとFacebookは言った。
Facebookはユーザーの満足度を高める試みとして、Instagramの「いいね!」数の表示をやめたが、ほかにも簡単にできることがたくさんある。例えば、通知のまとめを改善して、ユーザーはグループやイベントの投稿をその都度煩わされることなく1日1回ダイジェストで受け取ることができればうれしい。「有意義な時間」(Time Well Spent)ダッシュボードでFacebookの利用分数を表示するなら、その横にタイプごとの通知の数や、実際に開いた数を表示して、使わないものは削除できるようにすればなおいい。
もしFacebookが長期的に生き延びたいと思うなら、ユーザーを騙して会社の利益だけを追求するグロースハックの罠にかけることなどできない。Facebookアプリはこの10年で膨張し余分な機能にまみれている。嫌いなものを見なくて済むようにさえしてくれれば、忘れられている機能を積極的にクロスプロモーションするなどしてFacebookは成長できるはずだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )