Facebook(フェイスブック)は、マドリードに拠点を置くクラウドゲームスタートアップのPlayGigaを買収した。PlayGigaを7000万ユーロ(約85億円)で買収する交渉をしているとCinco Diasが報じた翌週となる米国時間12月19日、同社はCNBCに対してこの買収を認めた。
Crunchbaseによると、PlayGigaは2013年に設立され、Adara VenturesからシリーズAにて資金調達を受けた。5月に同社CEOのJavier Polo(ハビエル・ポロ)氏がMCV Developに執筆したところによると、同社は通信会社と協力して5G世代向けのストリーミングゲーム技術を開発しているそうだ。これらの技術は、テクノロジー企業がより多くのモバイルゲーマーへとリーチするのに役立つだろう。また、Intel(インテル)のVisual Cloudプラットフォームを利用して、通信会社や通信サービスプロバイダがストリーミングゲームを顧客に提供できるようにする「Gaming as a Service」というプラットフォームも開発した。
PlayGigaの買収は、人気のVR(仮想現実)ゲームことBeat SaberのデベロッパーであるBeat Gamesを買収することに合意した、先月のフェイスブックの発表に続くものだ。
Facebookは、収益源をオンライン広告以外にも広げるため、現在7億人以上の月間ユーザーがいるとされるゲーム事業を拡大している。今年に入って同社は、当初スタンドアロンアプリとして提供していたGamingハブをFacebookのメインナビゲーションメニューに追加した。このハブには、TwitchやInstant Games、ゲーム関連ページからの投稿に対抗するために昨年立ち上げたライブストリーミングサービスも含まれている。
Facebookは、2014年にOculus(オキュラス)を20億ドル(約2200億円)で買収し、今年初めにOculus QuestとOculus Riftの販売を開始。最近ではVR世界でのマルチプレーヤーワールドを実現するFacebook Horizonをローンチした。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)