FacebookがRobloxのようなゲームプラットホームCraytaを支えるスタジオを買収

Facebookはこのところ、数多くの仮想現実制作スタジオをそれぞれ単発で買収してきたが、今日(米国時間6/5)の同社の発表では、今度はややでっかい買収をするようだ。それは、Robloxのようなゲーム作成プラットホームだ。

Facebookが今回買収するUnit 2 Gamesは、Crayta.と呼ばれるプラットホームを作っている。そのほかのプラットホームと同様にそれはUnreal Engineをベースとし、ユーザーにシンプルな制作インタフェイスと、発見とコミュニティの機能を提供する。Craytaは独自のニッチを作って、バトルパスのシーズンのような収益化の方式をプッシュし、プラットホームにFortnite的な雰囲気を与えている。

Unit 2の社歴は3年を超えているが、Craytaをローンチしたのは昨年の7月だ。GoogleのクラウドストリーミングプラットホームStadiaでのみ提供、という契約なので、そのオーディエンスも限られてくるが、3月時点ではEpic Games Storeにもあった。

このゲーム作成ゲームはいかにもクラウドゲーム的な軽量級という感じで、ユーザーは他のユーザーをリンクするだけでゲームへのアクセスを共有できる。Facebookはゲームの分野で自分自身の取り組みを推していくために、Craytaをどうしても使いたいようだ。

Facebookのゲーム担当副社長Vivek Sharma氏が、買収を発表するポストでこう書いている: 「Craytaは現在のクラウドストリーミング技術を最大化して、ゲームの創作を誰もが簡単にできるようにした。私たちの計画ではCraytaの創作ツールセットをFacebook Gamingのクラウドプラットホームに統合して、Facebookの上で新しい体験を簡単迅速に提供していきたい」。

チームの全体が買収の一環としてFacebookに来るが、契約の財務的条件等は明らかでない。

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(文:Lucas Matney、翻訳:Hiroshi Iwatani)
画像クレジット: Unit 2 Games

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TechCrunch Japan

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