すでに知られているように、Facebookは社内にブロックチェーンの研究グループを作り、長年MessengerのチーフだったDavid Marcusをそのトップに据えた。しかし最近の役員人事を見ると、同社はブロックチェーン技術とその応用について、より本気になってきたことが伺われる。
LinkedInのプロフィールを見ると、Facebook本体の技術部長だったEvan Chengが、ブロックチェーン担当の技術部長(Director of Engineering, Blockchain)になった。いわゆる“低レベルの”コンピューター技術者として尊敬されていた彼は、それまで同社のプログラミング言語とランタイム(Programming Languages & Runtimes)グループを3年近く統轄していた。
その前のChengは10年近くAppleに在籍し、その最後には低レベルツール部門のシニアマネージャーを担当していた。。また彼は、コンパイル技術などのバックエンドのエンジニアリングも担当した。
彼のツイートにはブロックチェーンの話題が多く、実際にこれまで、ZilliqaやChainLinkなどブロックチェーン技術のスタートアップやプロジェクトを、アドバイザーとして支援してきた、と言われる。
ブロックチェーンを追っている某情報筋の推測では、“これでブロックチェーンがFacebookにとって単なる研究プロジェクトではないことが明らかになった”、という。その情報筋氏によると、パフォーマンスやスケーラビリティについても詳しいChengをブロックチェーングループのトップに置いたことは、プロジェクトの重要性を示しているのだそうだ。
Facebookでブロックチェーンの仕事を担当する/した役員は、MarcusとChengだけではない。最近の役員人事では、元Instagramのプロダクト担当VP Kevin Weilが、Facebookのブロックチェーン部門のプロダクトVP(VP of Product, Blockchain)になった。本誌TechCrunchのFacebook役員人事詳細記事を見ても、最近の同社のブロックチェーン指向ぶりが分かる。
アップデート: FacebookはEvan Chengの新しい職責、Director of Engineering, Blockchainを確認した。