Facebookページが「ショップ」や「サービス」に適したレイアウトにアップグレードした

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「いいね!」は利益に直結しない。FacebookはFacebookページを利用している4500万の中小企業にページから利益を上げられるようにする考えだ。Facebookは本日ページをアップグレードし、モバイル向けのタブが付いたレイアウトとなった。タブには店舗の顔となる「セクション」が複数あり、ユーザーはそこからプロダクトの「Shop(買い物)」をしたり、店舗が提供する「Service(サービス)」の一覧を見たりすることができる。このビジネスページには「電話する」「メッセージを送る」「連絡する」といった「コールトゥアクション」も設定することもできる。それらは、カバー画像の下に大きく、鮮やかで目立つように表示される。

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「買い物」のセクションにはFacebookとパートナーシップを結んだShopifyが力を借す「購入」ボタンを導入している。ユーザーはSNSから離れなくても決済を行うことができるようになった。また、FacebookはSNSの外にある既存の企業のウェブサイトにリンクする「購入」ボタンも検証しているという。

今回のページのアップデートは2012年以来の大幅な変更だ。Facebookは最近、 企業向けのメッセージ機能を導入し、返信の速いページに対してはバッジで称える取り組むを行っている。今日のアップデートで、Facebookページは企業にとってオンラインで発信する場だけでなく、便利なツールとなるだろう。

COOのSheryl Sandbergは、Facebookのメンローパークのオフィスで機能のアップデートに関するプレスイベントを開催し「中小企業は小さいものではありません」と話した。だが、特に中小企業にとってモバイルコマースの体験を構築するのは難しく、費用がかかることだと説明する。そこでSandbergは、中小企業がFacebookを利用してモバイルビジネスを簡単に無料で始めることを提案した。

モバイル用のウェブサイトやアプリを独自に開発するのではなく、Facebookは企業にFacebookページを頼ってほしいと考えている。そのためにFacebookは、ビジネスの種類に応じた「セクション」を構築したのだ。

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Boba Guys カフェの共同ファウンダーであるAndrew ChauはウェブサイトではなくFacebookページでオンラインページを作成した理由について「最も多くの人に見てもらえる」からだと話す。人には「アプリをダウンロードしてください」と言うのではなく「Facebookでお店をチェックしてください」と伝えているという。「人はアプリをダウンロードしませんから」と説明する。多くの人は地元でお茶をする場所の専用アプリを必ずしも求めていない。

これは、WeChatが中国で展開するビジネス向けのプラットフォーム戦略に似ている。アプリを作って、ダウンロードを促し、そのアプリを使ってもらうのではなく、WeChatは企業が「公式アカウント」を設置できるようにした。ユーザーはそこから簡単に企業をフォローしたり、商品を購入したりできる。

この方向に進む最初のステップは、「ショップ」と「サービス」の新セクションの設置だ。これまで企業は、ページに投稿を直ぐに表示するには定期的にプロダクトやサービスに関する投稿をしなければならなかった。今回の変更により、プロダクトやサービスを販売するためだけの目立つ項目が登場した。

これらのセクションには個別のタブが用意され、ページの投稿に埋もれることはない。ユーザーはモバイルでも簡単にそれらを見つけることができるだろう。ホームページ/ランディングページ/メインタブには、企業が他のタブに投稿したものの中から注目すべきものを表示する。このようなクロスプラットフォームでの最適化を独自に開発するのは難しいことだ。Facebookなら自動でそれができる。

Send Message

もし企業がカスタマーと交渉したり、商品をカスタマイズするために話したりする必要がある場合は「Message To Buy(購入メッセージ)」ボタンを利用することができる。このボタンから、ビジネスはカスタマーとインスタントメッセージで連絡を取ることができ、詳細を決めることができる。

以前、Facebookはページのメッセージによるカスタマーサポートに関し、90%のメッセージに5分以内に返信しているページには「とてもレスポンシブ」というバッジを付け、ページを称える機能を発表した。これは達成するのが相当困難な水準のようだが、Facebookは既に50万のページがバッジを獲得していると伝えた。

ソーシャルでのカスタマーサービスを手助けするため、ページには「保存済みの返信」機能がある。これは、カスタマーの名前や状況に合わせて回答を素早くパーソナライズして返信するための機能だ。また、ページの管理者はウォールへの投稿やコメントに対し、メッセージで返信することができる。これで企業は、個別のやりとりが公の見世物となりブランドを傷つける心配をすることもなく、カスタマーサポートをプライベートなものできる。

もしFacebookがここで成功を収めることができたのなら、中小企業が自社ウェブサイトではなくFacebookページにモバイルのトラフィックを誘導するようになるだろう。これはFacebookのユーザーにとって便利なだけでなく、企業がページを宣伝するために広告を購入したいと思うことにもつながるだろう。

FacebookのページのプロダクトマーケティングディレクターであるBenji Shomairに戦略について尋ねたところ「ページは無料です。プラットフォームに多くのビジネスが加入したり、Facebookページから企業が利益を多く生み出すことができたのなら、それはFacebookのビジネスに多大な影響を与えることにつながることが考えられます」と答えた。それが広告販売の促進につながるツールになるという意味かと再度尋ねたところ、「潜在的にはそうですね。そう思います」と同意した。

一般のお店のオーナーや配管工がアプリの作り方を覚える必要はないだろう。これでその必要はなくなったと言えるかもしれない。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter

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TechCrunch Japan

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